子どものころ、50歳っていったらずいぶんな年寄りなオッサンだったが、実際にその年令になってみると、なんてことはない!自分がオッサンなんて思っていないのだ!?(^_^;)
さて、この本。60代後半になった、あの南伸坊氏が語る老人論。そのエッセンスを紹介しよう。
・「団塊世代の、ほぼ50%は、自分を老人と思っていない」そして「残りのほぼ50%が、自分を老婆と思っているはずがない」。自分がお婆さんだ、と思ってるお婆さんというのは「この世にはいないんだ」と世界の秘密を垣間見てしまったのだ。
ある時、電車の座性に座ってウトウトしていた。毛糸の帽子を膝の上にのせていたらしい。車内アナウンスで驚いておもむろに立ち上がったのである。その時、「おじいさん、おじいさん!!」とどこかでおじいさんを呼ぶ声が。「おじいさん、帽子!帽子!」帽子を落としたおじいさん、とは私のことだった。
【じじさまランチ】
「お子様ランチってのがあるんだからさァ、じじさまランチとかばばさまランチってのがあってもいいと思うのよ。だって量が多いじゃない。」
「じじさまランチってのは、ちょっと少なめの盛りになってるわけだ」
「そう、でもって、そこにさ、お子様ランチには日の丸がついてるみたいな、そういう一工夫がほしいわね」
「寿って書いてあるセンスがささってるとかな」
「お弁当だったら、鶴と亀がなんらかの食材で表現されてたりって、まあありがちだけど…」
「あッ、じゃさ、お弁当箱が玉手箱になってるのっていいんじゃない?」
「うん、ふさのついた紐を、解く式になってるね。で、その紐解いて…」
「蓋あけると、中からケムがもくもくでてきて、太郎はたちまちおじいさん」
「もう、おじいさんにはなってんだからちっともおどろかない」
いいなあ。じじさまランチ。レストランで流行りそうだね。オススメです。(・∀・)