「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「とっておきのいい話 ニッポン・ジョーク集」(文藝春秋編)


日本人はジョーク好きなのだ!この本は日本で有数の名ジョークを集めたもの。そのエッセンスを紹介しよう。


【桃太郎さん】


桃太郎さんの話を知っていますか?

ある日、おじいさんが山を芝刈りに、おばあさんが川に洗濯に行きました。と、川上から大きな桃がドンブラコ、
ドンブラコ。家に持ち帰っておじいさんと二人で大きな刀でタテに切ろうとすると、なかなか切れない。

「どうしたんだろう」

力をふりしぼっても、刀はくい込んだままびくともしない。よく見てみると、

なんと桃の中で両手をあわせ、真剣白刃取りをしていたのであった…。


【神様に通じた?】


俳優の森繁久彌氏の次男がハワイの大学に留学していた頃、手もとが乏しくなった次男坊氏は、父親に金の無心をしようとした。国際電報というわけにもいかない。国際電話では高くつく。

かっくて、次男坊氏は、金がいる理由をメンメンと書きつづった。書きつづるうちに、気がひけたのであろう。

「書いた理由をあとで後悔しました。この手紙が、どうかパパのところに届かないよう祈っています」

日ならずして、森繁氏から返信がきた。

「息子よ。お前の祈りは神さまに通じた。おまえの送金催促の手紙は、おれのところに届かなかった」


【ノミ】


ある男がノミの研究をしていた。男はまず、ノミの足を一本ちぎり、「跳べ!」と命じた。ノミは跳んだ。次に、二本ちぎって、「跳べ!」とさけんだ。やはり、ノミは跳んだ。今度は、足を全部ちぎりとって「跳べ!」と命令した。が、ノミは微動だにしない。男はノミの研究報告の中に次のように書き込んだ。
「ノミは、全部足をちぎられると耳が聞こえなくなるらしい」


【なぜ床屋はいつも混んでいるか】


金曜日は、翌日に土曜日を控え、いろいろな予定を抱えた人が押しかけてくるから混む。
土曜日は、もちろん日曜日を控えて、同様に客が押しかけるから混む。
日曜日は、会社も学校も休みだから、当然客が押しかけてきて混む。
月曜日は、日曜日にあふれた客と、翌日の火曜が床屋の定休日と気づいてあわてた客がおしかけてきて混む。
火曜日は定休日だからとばして、水曜日は休み明けで二日分の客が押しかけるから混む。
そして次の木曜日、この日は特にこれという混む理由がない。だから一週間で最も床屋の空く日だろうと考えた人が押しかけてくるから、やはり混むのである。


「期待される政治家とは、明日なにか起きるかを、国民に予告できなくてはならない。そして、次の日、何故自分の予言通りにならなかったかを国民に納得させる能力がなくてはならない」ウィンストン・チャーチル


ヒトラーゲーリングゲッペルスヒムラーの四人が、一台の飛行機に乗って出発した。事故が起きて、飛行機は墜落した。誰が助かったんだろうか?」「ドイツ国民」


・うちの妹は、幼稚園でいやなことがあると、酒を飲んでいる父の方を見て、あんたはいいよ。酒が飲めて……。とぼやく。


・旅行先に着いたジェームスが、彼女の顔をしげしげと見ながら、「ねえ、これからどうしよう。今、一番何がしたい?」と聞く。すると彼女「あなたは?」と、艶っぽい目をして聞き返す。いくらか間があって、「じゃあ、二番目にしたいことから始めよう」と言って散歩にでかける。


【ビックリシューマイ】


ヤケにジメジメした夜のこと、仕事で夜遅くなったOLが、車で横浜まで帰った。いつの間にかシトシトと雨が…。
空腹だったので、彼女は崎陽軒のシウマイが食べたくなり、近くの売店に寄ってみた。「ごめん下さい」声をかけても店からは誰も出てこない。もう一度叫ぶと、暗い顔の老婆が出てきたので、二十個入りを一箱買うことがことできた。無愛想な老婆で、お金を受け取っても、「ありがとう」ともいわず、奥へスーッと消えてしまった。
無事に一人暮らしのマンションについて、彼女はほっと一息。服を着かえ、ルンルン気分で「さあ食べよう」とパッとフタを開けると、十九個しかない。何度数えても同じ。
さっきの老婆を思い出し、気持ち悪くなってフタをして、とりあえず冷蔵庫へ。でも、空腹には勝てず「さっきは疲れてたのよ」。気分を取りなおして出して見ると、今度は十八個だけ!「ヤダ、絶対変よ」。震えながらも気を落ち着けてゆっくり考えてみる。
「知的な私が、こんな非科学的なことに惑わされちゃいけないわ」。恐る恐るもう一度フタをとると、なんと十七個に!ギャっ!!思わず叫んでフタを取り落とすと、裏側に三個シウマイがこびりついていた……


【のびたりちぢんだり】


看護婦A「13号室の男の患者さん、ヘンな所に入墨をいれてるの。“サワ”だって。好きな女の名前かしら?」

看護婦B「私、今、その入墨見てきたけど、“サワ”だけじゃないわ。あとに、“レバノビル”とあったわよ


【船旅をしていたある早熟な少女の日記】


(月曜日)船長に食事に招待される。

(火曜日)船長と一日を過ごす。

(水曜日)船長に下品な申し出をされる

(木曜日)船長に、もし申し出をことわれば船を沈めるとおどされる

(金曜日)五百人の乗客の命を救う


【漁師】


ある青年が海辺で、知り合いの老人に出会った。挨拶ついでに、老人は青年にこう尋ねた。

おまえさん、漁師になりたいそうだが、よくそんな気持ちになれるもんだね。おまえのじいさんも漁に出て死んだ。そしておまえさんの父さんもまた、漁の最中に海で死んだ。それでも、おまえさんは海がおそろしうはならないのかい?


これを聞いて、青年は言った。「じいさん、あんただって変な人だよ。あんたのじいさんは家のベッドで死んだ。そして、あんたの父さんも、また、家のベッドで死んだそうじゃないですか。それなのによくもまあ、恐ろしがらずに毎日家に帰ってベッドに平気で寝ていられるもんですねぇ」


【ざんげ】


さんざんあくどいことをやって、大金持ちになったアルベールが、その罪ほろぼしのために、この頃しきりと教会へ通うようになった。ただ通うだけではパッとしないので、ある日、神父さんに質問をした。

「神父さま、私は罪に汚れたものでございます。罪ほろぼしに、なんでもしたいと思うのですが」

「それは誠に奇特なことです。ではこれから町をお歩きになって、少しでも気の毒と思われる人がいたら、財布を開いて、施してあげなさい」

アルベールは喜んで町に出たが、そういう時に限って哀れな人にぶつからないものだ。夜になって向こうからみすぼらしいみなりの娘がやって来たのでアルベールは早速用意していた銀貨を彼女の手ににぎらせた。すると娘は。意外そうな表情でいった。


「まあ、なんて気の早いおじさんなんでしょう!お金は、あとでいいのよ」


・出所間近な貫禄のある囚人に、同房の囚人が一言。ーお前さん、出所したらまともな生活をはじめるのかい。それとも、また政治家にもどるのかい。


・巨人、ますますピンチです。エースの小林の球が全く決まりません。

再び、ノースリーとなりました。

あ!長嶋監督が出てきました。

交代を告げるようです……。

場内アナウンス「交代をお知らせいたします。主審、富沢に替わりまして、黒江……」


吉行淳之介さんの喘息は、仲間うちで有名だ。

ある時、仲間と一緒の時、この発作を起こしてしまった。

喘息の発作というのは、大変なもので。呼吸が今にも止まりそうに見える。酸素不足で、唇のまわりが紫色になる。仲間達は、どうしてよいかわからず大騒ぎになった。吉行さんは口を動かして、何かいっている。
友人が彼の口に耳をあてた。やがて困った顔で、仲間を振り返った。仲間は、救急車を呼んでくれと言ったと理解した。だが、その友人は言った。「いや、吉行が言うには。心配するには及ばん。これよりももっとひどい発作の時に、女といたしたことがある」


やっぱりジョークは潤いだねえ。オススメです。(^_^)