「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「缶詰に愛をこめて」(小泉武夫)


最近、ハマっている小泉武夫センセイ。この文章を読むとお腹が空くっ!そうかあ…センセイも缶詰愛好家だったのかー!魚介編、野獣編、果物編、缶詰レシピ集と、缶詰への愛が丸ごと詰まった一冊。そのエッセンスを紹介しよう。


「味覚人飛行物体」の私は、大いなる缶詰愛好家であります。缶詰は誠に重宝なもので、ご飯があって、箸があって、缶切りがあって、醤油があれば、あとは何もいれず、美味しく食べることができる。まるで、魔法のような食べ物です。なんといっても、缶詰には、「開ける楽しみ」があります。缶詰を開けるときのうれしさ、胸のトキメキ。鼻孔からの熱い息の噴射。目は血走り、口からは涎の洪水。なんだか缶詰はセクシャルでもありますなぁ。


缶詰がなぜ安いかというと、その食材が一番多く獲れる時期にそれを加工して、缶詰にしているからです。安いし保存がきき、衛生的で、栄養があって、美味しくて、これほどいいものはありません。それから、缶詰というのは、人の五感に訴える食べ物なのです。まず、缶詰を開ける缶切りの音を聴く。耳ですね。缶を開けるとベニザケの赤、カラフトマスのピンク、イカの丸煮のチョコレート色。目で色や姿を見る。おっして食べて味わう。鼻で嗅いで匂いを楽しむ。五感の最後のひとつは手です。缶詰を持った時の、ずっしりした重み。これが食欲をそそるんです。これから「私が愛した缶詰たち」をご紹介してまいります。


魚の中で、一番美味しいのはサバかもしれません。焼いたサバを指でギュッと押してごらんなさい。美味しい脂がジュワーッとあふれてきますから。


その他、「サバの水煮缶」「幻のサンタのカレー缶」「ヒグマ缶」「ああ懐かしのミカンの缶詰」「モモの缶詰」「日本酒の缶詰」「地獄の缶詰〜シュールストレミングなどなど。


やっぱり、サバ缶だよねー!オススメです。あっ、サバ缶じゃなくてこの本ね。(・∀・)