「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ボケかた上手」(東海林さだお・赤瀬川原平)

私の大好きなお二人の作家…というか漫画家…というか芸術家(!?)、赤瀬川原平氏と東海林さだお氏という二大巨頭のケッサクのくだらない(?)対談集。聖路加病院の日野原重明先生の「生きかた上手」に敬意を評しつつ、「ボケかた上手」。そのエッセンスを紹介しよう。


・わたくしは、過日のオール讀物誌上で、西荻窪において長年にわたって研究してきた「ドーダ学」を発表いたしまして。ようやくドーダ学は世間に認知され、浸透しつつあるのですが、今日はこれをより深め、確立するために第一回記念学会を開きたいと思います。


もうとっくに気づいていたんです。つまり、人間の会話の8割はドーダなんです。これがうちの学会の第一の核ですね。たとえば「いやあ、うちの息子も何とか東大に入っちゃって」は「学歴ドーダ」多摩川に迷い込んだアザラシのタマちゃん、「カワイ〜」は、「私は生物をこよなく愛しているのよ」という「善人ドーダ」。ドーダは、単なる自慢じゃなくて、自慢のテコみたいなものですね。自分の階級をぐっと一つ上げるんですよね。


でも「病弱ドーダ」もある。「俺は胃を3分の2切ったんだ、ドーダ」「俺なんか全摘だよ、ドーダ」って。ドーダの人は「それはドーダだ」って言われないと気がつかないんですよ。だから、グループで話すときは、判定員をおいて指摘する必要がありますね。「ピピッ(笛)、いまのはドーダです」。でもドーダ学にとっては、本人が気づいていないドーダのほうが興味深いわけでしょう。「私なんか大したことなくて…」なんて言う「謙虚ドーダ」とか。


なるほどー!確かに「ドーダ学」ねー!Facebookも、「私、ここに来て美味しいもの食べてますよー」という「旅行自慢ドーダ」「グルメ自慢ドーダ」の人が多いよねー。流行らせたいなあ。超オススメです。(・∀・)