「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「野村の授業 人生を変える「監督ミーティング」」(橋上秀樹)

名選手であり名監督だった野村克也氏。

本書は、野村監督の教えを12年間にわたって受けてきた腹心の部下である著者が、そのミーティング内容をまとめたもの。人材育成とは?組織運営とは?そのエッセンスを紹介しよう。


・野村監督は、春季キャンプなどのまとまった時間がとれるときに、自身の野球学や、人間学、組織学などを選手たちに講義する時間をもっていた。これを私たちは「監督ミーティング」と呼んでいた。これにこそ、名将といわれる野村監督の秘密があるのだ。中身は3つ。


1人間教育 2 変化の奨励と、それによる個々人の能力の開発 3 技術以外の、データや読みを駆使した「無形の力」の奨励


・野村監督というとデータ野球にばかり目がいきがちだが、実は人間教育にとても力をいれていた。「人間的成長なくして、技術的進歩はない」というのが、監督の強い信念であり、またそれは、長年プロの世界で多くの一流選手たちとともにプレーしてきた監督の実感でもあった。だから、人生とは何か?仕事とは何か?を選手たちに考えさせ、野球人としてではなく、1人の人間としても尊敬されるような人になれ、と説いていた。


「いま言って、わかること」も大切だろうが、それと同じくらい、「いまはわからないが、そのうちわかる重要なこと」をとても重視していた。「夜、バットを振ることも大切かもしれないが、オレの話はそれ以上に大切だ。いつかは役立つ。それがいつかはわからない。ひょっとしたら10年後になるかもしれない。だが10年後、いまおれの言っていることが、「少しでも理解できる」と感じられるようになったら、君たちはいまよりずっと成長したことになる」その選手が大きく伸びていくためには、考え方の部分での変革が大いに必要になってくる。


その他、「クセのある選手を従わせていた野村監督の人間力の秘密」「たった一度だけ見た野村監督の涙」など。

経営者、リーダーは必読!オススメです。(・∀・)