「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「野村克也に挑んだ13人のサムライたち「大成した選手」と「消えた選手」その違いはどこに会ったのか?」(橋上秀樹)

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野村克也に挑んだ13人のサムライたち (双葉新書)

野村克也に挑んだ13人のサムライたち (双葉新書)

  • 作者:橋上 秀樹
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: 新書
 

プロ野球ペナントレースもそろそろ大詰めだね。そういえば今年ノムさんこと野村克也さんが亡くなったよね……。合掌だね……。素晴らしい実績の監督でした……。

 

さてこの本、 そのノムさんの懐刀、側近中の側近の橋上秀樹さんの本。「弱小球団を生まれ変わらせ、若手、ベテランに限らず多くの選手の能力を開花・再生させてきた知将・野村克也氏。いっぽうで表に出てきているそうした顔と、違った影の部分もある。ヤクルト、阪神楽天3球団で12年間、選手として、またコーチとして間近で野村氏を見てきた著者が、野村克也の影の部分に焦点を当てる」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・監督と長く一緒にいてわかったことは「監督・野村克也というのは人情味あふれる一方で、こと勝負となると一歩も引かず、勝つことにこだわり続けた。それによって誤解を受けてしまった人、傷ついてしまった人もいたかもしれない。だが、その根底には勝つことによって、チームのみんなが幸せになる」という考えが胸の内にあったのは事実である。
 
・喜怒哀楽を前面に出して、試合はもちろんのこと、数多くの選手たちとも闘っていた。そし味方の選手であればあるほど、厳しく叱咤し、あるいはマスコミを通してボヤき、名指しした選手に対して「なぜそう言われたのか、それならどうすればいいのか」ということを考えさせ、プロ野球選手として、あるいは一人の人間として成長してもらうことを望んでいた。
 
・私が学んだ「ノムラの教え」を、一人でも多くの選手たちに伝えることによって、よりレベルの高い選手になってほしいと願うのと同時に、一人でも多くの選手がプロ野球の世界に飛び込んでほしいと、切に願っている。
 
「あのとき、野村監督の言うとおりにしていたら、彼はもっと違ったプロ野球人生が送れただろうにな」と悔やんでも悔やみきれない選手、それが笘篠賢治である。当時の笘篠はチーム内で仲良くしている選手がいなかった。もともと「自分の考えと技術には絶対の自信がある」という、超がつくほどプライドの高い選手であったため、選手の間では浮いた存在だったのだ。野村監督はしきりに脇役に徹しろ」と言い続けていた。この言葉に、笘篠のプライドはズタズタにされた
 
「明暗を分けた二人の性格 西村龍次と山田勉」「二代目ミスター」襲名ならず 長嶋一茂」「「脱・ブンブン丸」との葛藤 池山隆寛」「「野村野球」を受け入れなかった理由 岡田彰布今岡誠」「天から見放されなかった男 山口重幸」「忘れられない引退勧告での「涙」飯田哲也」「息子・克則との固い絆 一場靖弘」「人気」「実力」があるがゆえに生まれた嫉妬心 古田敦也」「野村克也を最も近くで見続けた男 橋上秀樹など。

 

ひとつひとつのエピソードにドラマがあるね。野球はやっぱりいいね。そして相性ってあるよね。オススメです!( ^∀^)

 

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野村克也に挑んだ13人のサムライたち (双葉新書)

野村克也に挑んだ13人のサムライたち (双葉新書)

  • 作者:橋上 秀樹
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: 新書