「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「アマチュア論」(勢古浩爾)

最近、「プロフェッショナルの〜」「プロの〜」というフレーズが流行っているよね。(・∀・)しかし!みんな「プロ、プロ」と騒ぐけれど、本当に大切なのは、アマチュア精神ではないのか?という逆転の発想の渾身の一冊。著者は明治大学の先輩だ!そのエッセンスを紹介しよう。


マチュア精神とは何か。「プロ」は金をもらわないと指一本動かさない。金を一円ももらわずに子どもをあずかる保育園はない。しかし、親は一円ももらわずに子どもを育てる。高校球児は一円の得にもならないのに甲子園を目指す。この無償の努力がアマチュア精神の基本である。


プロに欠けているのはプロ根性ではない。アマチュア精神である。損得ではない。自分の快楽でもない。合理性でもない。そのもの、そのことに、つねにひとりで純粋に対応しようとする精神である。


「プロ」とはあくまでも、専門領域でのスペシャリスト(エキスパート)である。マチュアとは、「人間」という総合領域でのゼネラリストである。全生活時間において、全生涯において、世界のどこでも基本的に通用するゼネラリストである。


なるほど!目からウロコの発想だね。表装が逆さまになっているのは間違いではありません。著者のユニークな発想です。オススメです。(・∀・)