「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ホテルローヤル」(桜木紫乃)


桜木紫乃さんの第149回直木賞受賞作。さっそく読みましたよー!(・∀・)

ナント、この話は実話を元にしているのだとか!?ホー!なるほど!舞台は、ホテルローヤルという北国にあるラブホテルが舞台。オムニバス型式で独立しているのだが、すべてつながっている。


「恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…」


やっぱりいつまでも、男と女は、男と女なんだよねえ…。その中での印象的なフレーズを紹介しよう。


【星を見ていた】


・冷たい布団へ下着を着けずに入り込むと、正太郎が温まった体を重ねてくる。時計は午前一時にあと数分。いつものように両脚を開くと、唾液で濡らした正太郎の先端が体の中へと入ってきた。少し痛いが、なんということはなかった。我慢をしていればすぐに終わる。夫に優しくしてもらえるのも、この時間があるからだとミコは信じている。みんな、ここから生まれたりここで死んだりしている。体の内側へ続く暗い道は、一本しかないのに、不思議なことだった


男って弱くて、情けない生き物なんだねえ、そしてラブホテルって、いろんなドラマがあるんだねえ。ぜひ映像化して欲しい。オススメです。(・∀・)