この本は、スゴイ!こんな本が存在していたことさえ知らなかった…。
「超古代史文献『ホツマツタエ』の本格的研究書。宇宙創成、暦、方角、年中行事、転生、男女の道、食事、医療、和歌、葬儀、建築、占断―人間と宇宙にわたる 万相を美しく貫く四十八音の世界を、気鋭の研究家・鳥居礼がやさしく、深く紹介する。言霊学革命の書!民俗学、歴史学、考古学、言語学―あらゆる学問がかつて解明しえなかった日本文化の本質を、真の日本伝統を伝える古文献をもとに明確に解き明かす」そのエッセンスを紹介しよう。
・本書は、古代日本の言霊観、あるいは、その言霊をもとに展開される古代日本の文明というものを、「ホツマツタエ」「ミカサフミ」「フトマニ」の三書から探り出そうというものです。言霊を考える時に一番大切なのは、日本語の中でも大和言葉がその基本になるということです。
・国語辞典で「チ」という言葉をひくと「血(チ)」「乳(チ)」「父(チ)」「霊(チ)」などの漢字が見つかります。漢字だけを見たのでは、これらはまったく異なった、別々のもののように考えられますが、ところが、これらは本質的なところでつながっていると考えられるのです。みな、生命を維持するために必要な、生命源ともいえるものを意味しています。
・「血(チ)」は人体にとってもっとも大切なのはいうまでもありません。「乳(チ)」は赤ん坊にとって命の源です。「父(チ)」は、一家を物心ともに支える役割をもっています。さらに「霊(チ)」は、命の窮極であり、目に見える血とともに、生命維持に大きな役割をもっていると想像できます。最近、科学的にも、血液が乳房内の細胞を通過するときに、乳に変化していくことが確認されています。血=乳であることが証明されたのです。ところが、大和言葉ではもともと、同じ「チ」という音によって表されていたので、血と乳のあいだには区別はなかったのです。
・「ホツマ」は基本的には、アイウエオの五母音です。しかし「ホツマ」原文に「四十八声(よそやこゑ)」という言葉、つまり四十八種類の違った音声があったことになります。ホツマは言霊そのものなんです。四十八音が神として祀られているのですから。この四十八音が、ホツマ思想の根底にあります。
・古代日本では、常に心と物とは一体だったことがわかります。それに加え、自然と人間とが一体だったのです。物と心を昔の人は分けなかったんですね。自然と人もね。物質的に片寄ったり、精神的に片寄ったりといういことがなかったのです。
やっぱり日本ってスゴイよね。この国に、この時代に人間として生まれてきたことに感謝。じっくり何度も読み返したい本。超オススメです。(・∀・)