以前、歌手の倖田來未が、「エロかっこいい」っていわれていたけど、誰かがそのことをカン違いして「エロいやらしい」って言ってた。(笑)それじゃあ、単にエロなだけじゃん!(笑)
さて、この本。著者は大塚ひかり氏。「日本男児はエロかった。大和撫子もエロかった。そしてエロいは偉かった!兄と妹の近親姦から国が始まる『古事記』、若き日に義母を犯して子を産ませた光源氏が、老いては若い男に妻を寝取られる不倫の恋満載の『源氏物語』、実は男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅だった『東海道中膝栗毛』など。日本の古典文学に燦然と刻まれた「エロ大国ニッポン」のパワーあふれる姿を余すところなく紹介」そのエッセンスを紹介しよう。
・経済大国、漫画大国……これまで日本はさまざまな冠をつけて、大国と呼ばれてきました。しかし私に言わせれば日本は「エロ大国」です。ラブホテルという性行為専門のホテルがあって、しかもそれを娼婦でもない一般女性が恋人や夫と一緒に利用したり、その良し悪しはともかく、ポルノ規制にしてもアメリカやヨーロッパなどを比較するとゆるいとされています。
追々紹介していくように、日本の古典文学は児童ポルノを含めたあらゆるポルノ規制にひっかかりそうな記述であふれていますし、そもそも日本神話によれば、この国は兄妹髪のセックスにより生まれました。本書では昔の日本人がいかにエロかったか、その「エロ大国ぶり」古典文学を通じて紹介し、エロを大事にする日本のお国柄こそが、日本の伝統文芸を支え、平和を支えてきたことを明らかにしたいと思います。
・日本の古典文学はエロい。これは古典好きや古典文学の研究者のとっては通用しません。「源氏物語」は不倫文学、「東海道中膝栗毛」は弥次さん喜多さんが男色カップルであること「万葉集」には「ひとづま」が15例も歌われています。
・わいせつの観念にしても男性向けに女性器を模したオナホールの類がネットで堂々と売られる一方で女がかたどった作品を店舗で展示しただけで北原みのりが逮捕されるということが2014年にありました。テレビでも「まんこ」はNGなのに、「ちんこ」「ちんちん」はOKです。男性器の異名がわいせつと見なされないのは、それが男の体の一部だからで、男から見えばわいせつでも何でもないから、なのでしょう。そして女性器は男から見るとわいせつゆえに「まんこ」はNGなのでしょう。
確かに、江戸時代の銭湯は混浴だったし、夜這いの習慣もあったしねえ。「エロ」ってパワーだよね。ニッポンバンザイ!オススメです。(・∀・)