「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

『「座る」鉄道のサービス 座席から見る鉄道の進化』(佐藤正樹)

タイトルからピンと来なかったけれど、鉄道の歴史を振り返ってみると、列車に乗る際に乗客にとって最大の関心事である「座る」ということに関しては歴史があったのだ!

日本初の鉄道開業から140年余。指定席の予約やシートの進化、車内設備の発達など、座席にまつわるトピックスをいろいろ な角度から検証。著者の豊富な鉄道知識に乗車体験録を織り交ぜながら、黎明期から現在までの「座席」鉄道史。そのエッセンスを紹介しよう。


・現在、JRのほとんどの特急・急行列車に連結されいてる指定席は、「座る」鉄道のサービスのなかでもっとも根幹をなすものでしょう。その元祖は、遠く明治時代まで遡ります。明治末期といえば、全国に主要な鉄道網が整備されつつあったものの、人々の行動範囲はまだまだ現在とは比べものにならないほど狭いものでしたから、ひとつの列車の座席車が超満員になることはなく、座席指定の必要性はありませんでした



・昭和40年代、混雑する時期の指定券は徹夜して購入するのが常識になっていました。徹夜で一週間後発売の指定券を買うために駅でゴロ寝していました。札幌駅では土地柄、冬は凍死しかねないので待合室が開放されました。翌朝、係員が出てきて窓口まで案内されます。9時の予約スタートから一斉に端末を操作しますが、なにせ全国の駅で同じ操作をするわけですから、タッチの差で赤ランプが点る申し込みもあり、徹夜が徒労に終わるのではないかとドキドキしたものです。



特に、みどりの窓口開設前の手作業販売」「徹夜組まで出た昭和の指定席争奪戦の思い出」は、今となってはシンジラレナイ話だね。鉄道板プロジェクトXだね。オススメです。(・∀・)