毎朝、日の出もしくは朝焼け、曇っているときは空模様の写真を撮り続けて4年になる。毎朝、定点観測しているとよく分かるのだが、一年に一度、まるで「オーロラ」に似ている空が出ることがあるのだ。(・ω<)
さて、この本。テーマは、「地球上に実在する神々しいまでの風景」だ。
「オーロラ」「虹」「日食」はもちろん。「ブロッケン現象」などのあまり見ることのできない貴重な写真集なのだ。その中の代表的なものを紹介しよう。
「環天頂アーク」(独鈷山・長野県上田市)
太陽が低い空にあるとき、その上に光の弧が見える現象。逆さになった虹のように、下側にへこんだ弓型をしており、きれいなときは鮮やかな虹色をしている。上空の大気中を漂う氷の結晶が太陽光を屈折することで起きる。逆さ虹ともいわれる。
厳寒期の山岳地帯に美しい花を咲かせる樹氷。その氷が樹木全体を包み、巨大に成長したものを、怪物めいた姿からこう呼ぶ。
厳冬期に湖面が全面結氷したあと、夜間の冷え込みが厳しいと湖の氷は収縮してひびわれを生じ、そこに新しい郡ができる。日の出とともに気温が上昇すると、今度はそれにともなって氷が膨張し、薄くできた新しい氷を押し上げて氷堤をつくる。長野県の諏訪湖周辺では、これを諏訪神社が上社から下社へ行く神幸の跡といい伝え、亀裂の方向で吉凶を占う。
「幻日」(北海道網走市)
太陽の両脇にできる2つの小さな光点。白色または赤みがかった薄い色で、尖ったかたちで太陽と反対方向に尾を引き、太陽に近い方が赤い色をしている。氷晶からなる薄い雲が太陽光を反射・屈折して起こる現象で、一見すると別の太陽のようにも見えるが、そこまで明るく見えることはめったにない。
「四角い太陽」
厳冬期に海沿いで見られる、蜃気楼現象のひとつ。海面と大気の温度差が大きくなった時に起こり、太陽の輪郭が変化するというもの。気温がマイナス20℃以下で上空が暖かいときに発生する。流氷が溶けはじめる2月頃に見られる可能性が高い。
「月への階段」
西オーストラリア北部のブルームという小さな町で、満月のころにだけ見られる幻想的な光景。日没後、水平線に月が現れて干潮の浜を照らし、その月光の帯があたかも月へと続く階段のように見えることからこう呼ばれている。海底の隆起や潮の干満などが複雑に絡み合って、このような現象を引き起こすと考えられている。
「太陽柱(サンピラー)」(鱒浦港・北海道)
日の出または日の入りの際に、太陽から垂直方向に伸びて見える光の柱のことで、光柱の一種。大気中に浮かぶ水晶の面に反射している太陽の光を見ている状態。月やサーチライトなどでも同様な現象が起こる。
「クリスタルケイブ」
アメリカ・カリフォルニア州のセコイア国立公園内にある多くの洞窟のひとつ。大理石の中にできた溶食洞で、1918年に発見された。長さは5.5kmもあり、公園内第2位の洞窟である。気温は一年中9℃に保たれており、観光客が多いにも関わらず、保存状態は非常に良い。
地球ってすごいなー。この風景を見ずに死ねないよねー!オススメです。(・ω<)