「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「どぜうの丸かじり 21」その2(東海林さだお)

最近は、忘れっぽくなった…ような気がする。この本も読み進めていくうちに…ハテ!?…なんか読んだことがあるような…、ということで、このブログでも取り上げていたんだよねえ…すっかり忘れていた…!?(・ω<)


さて、週刊朝日の中で最も好きなのが東海林さだお氏の「あれも食いたいこれも食いたい」。ひとつのテーマは、あくあでも軽くそしてディープに書き上げる抱腹絶倒のコラムの第21弾。そのエッセンスを紹介しよう。


【どじょう丼をどうじょ】


うな丼は誰でも知っているが、では、どぜう丼はどうでせう。
どぜう丼というものがあることを、あなたは知らなかったでせう。
だんご3兄弟という歌がはやるずっと前から、うなぎとあなごとどじょうは三兄弟といわれていた。
ニョロニョロ三兄弟といわれていた。
うなぎが長男で、あなごが二男、どじょうが三男といわれていた。
浅草のどじょうの老舗、どぜう「飯田屋」「どぜう」と大書された大看板を
見た人は、たちまち「せう症候群」となり、「では、店の中に入りませう」「そうしませう」などと、ひとしきり「せう」を連発することになる。


【ニラの怨念】


ニラとモヤシは野菜界の後方支援という役割を担っている。
表立って活躍することはほとんどなく、常に裏方に徹している
野菜界のノンキャリとして、地味ではあるが、その手堅い仕事ぶりには定評がある。
いつでもどこでも、物陰に隠れてひっそりと、しかし着実に仕事をこなしている。
しかし、ニラレバ炒めに限って、表に出てくる。なにしろ名前に「ニラ」という字が入ってる。
聞くところによると、このときもニラは、表立って名前が入ることを固辞したそうだ。
ニラレバ炒めはニラにとって唯一の檜舞台だ。もっと晴れがましくふるまってもいいはずなのに、
ここでも彼は堂々としていない。
レバーにへばりついたり、ヘナヘナとよじれたり、グッタリとヘタったりしている。
実力がありながら、常にこうした態度をとるところに、なにか屈託したものを感じる。
なにかこう、いつか何かやらかしそうな気配を感じる。


すごいなあ…この着眼点!学びたいなあ…そして「どぜう丼」食べてみたい。オススメです。(・ω<)



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「どぜうの丸かじり 21」(東海林さだお
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20130628