最近は、忘れっぽくなった…ような気がする。この本も読み進めていくうちに…ハテ!?…なんか読んだことがあるような…、ということで、このブログでも取り上げていたんだよねえ…すっかり忘れていた…!?(・ω<)
さて、『週刊朝日』の中で最も好きなのが東海林さだお氏の「あれも食いたいこれも食いたい」。ひとつのテーマは、あくあでも軽くそしてディープに書き上げる抱腹絶倒のコラムの第21弾。そのエッセンスを紹介しよう。
【どじょう丼をどうじょ】
うな丼は誰でも知っているが、では、どぜう丼はどうでせう。
どぜう丼というものがあることを、あなたは知らなかったでせう。
「だんご3兄弟」という歌がはやるずっと前から、うなぎとあなごとどじょうは三兄弟といわれていた。
ニョロニョロ三兄弟といわれていた。
うなぎが長男で、あなごが二男、どじょうが三男といわれていた。
浅草のどじょうの老舗、どぜう「飯田屋」の「どぜう」と大書された大看板を
見た人は、たちまち「せう症候群」となり、「では、店の中に入りませう」「そうしませう」などと、ひとしきり「せう」を連発することになる。
【ニラの怨念】
ニラとモヤシは野菜界の後方支援という役割を担っている。
表立って活躍することはほとんどなく、常に裏方に徹している。
野菜界のノンキャリとして、地味ではあるが、その手堅い仕事ぶりには定評がある。
いつでもどこでも、物陰に隠れてひっそりと、しかし着実に仕事をこなしている。
しかし、ニラレバ炒めに限って、表に出てくる。なにしろ名前に「ニラ」という字が入ってる。
聞くところによると、このときもニラは、表立って名前が入ることを固辞したそうだ。
ニラレバ炒めはニラにとって唯一の檜舞台だ。もっと晴れがましくふるまってもいいはずなのに、
ここでも彼は堂々としていない。
レバーにへばりついたり、ヘナヘナとよじれたり、グッタリとヘタったりしている。
実力がありながら、常にこうした態度をとるところに、なにか屈託したものを感じる。
なにかこう、いつか何かやらかしそうな気配を感じる。
すごいなあ…この着眼点!学びたいなあ…そして「どぜう丼」食べてみたい。オススメです。(・ω<)
こちらも読んでね。(・ω<)
「どぜうの丸かじり 21」(東海林さだお)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20130628