一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「ショージ君の東奔西走」(東海林さだお)

f:id:lp6ac4:20200214060219j:plain

ショージ君の東奔西走 (1979年)

ショージ君の東奔西走 (1979年)

 

ワタシにとって癒やしのヒーリングミュージックではなくてヒーリングブック

東海林さだおさんの本。疲れが溜まり、めんどくさいことを考えたくないときには氏の本を読むといい。明日への気力が蘇ってくる!(笑)

 

さてこの本は、初版が1979(昭和54)年だよー!40年前だよー!この頃からもうこの文体は完成しているんだね。そのエッセンスを紹介しよう。

 
・このごろ物忘れがひどくなってきた。特に人の名前がなかなかでてこない。そろそろ頭のぼける年齢になってきたのかもしれない。物忘れの順序は、固有名詞、普通名詞、形容詞の順で忘れていくのだそうだ。そのトップバッターがいよいよ登場してきたらしい。
 
ぼくは生まれてこのかた、財布というものを持ったことがない。子供のときから現在に至るまで、お金がバラバラでポケットに入れている。海外旅行に行くときでも財布は持たない。財布はなぜか恥ずかしい。整然と、大きいお札、小さいお札、硬貨というふうに分けてあるのが恥ずかしい。財布は持たない主義であるから財布を落としたことは一度もない。しかし他人の財布は気になる。
 
・昨年の「高額拾得金ベスト20」という表を見ると、そのうち8件までがタクシーの中である。第一が711万円で、これもタクシーの中。(これからは、タクシーに乗ったらまず座席を見廻そう一年間で落としも落としたり17億円一日にすると472万円が落とされているのだ、なんとかして拾いたい。できることなら、毎日毎日470万円ずつ拾いたい。一時間にすると約20万円、一分だと3300円、毎分毎分3,000円ずつ拾いたい。一秒間で55円。毎秒55円ずつ拾っていたのでは、手間ばかりかかって大変だから、できることなら一分ごとに3000円ずつ拾うというほうがいい
 
旅行と聞いてまず想起するのは缶ビールである。缶ビールと駅弁である。この二つが、ぼくの場合の旅行のすべてであるといっていい缶ビールと駅弁をヒザにかかえ、ジリジリしながら列車が動き出すのを待つ間が、わが旅行の醍醐味なのである。
 
中年になると、感傷とは縁がうすくなる。頭のほうもうすくなるし、視力だってうすれがちになるとにかく、中年になると、いろんなものがうすくなってくるのだ。うすい、ということは何事によらずよくないことである。トンカツだって、うすいのはよくない。厚いほうがいいにきまっている。
 
カツ丼のよさは、たとえば親子丼と比較してみるとよくわかる。親子丼には主役がいない。一家の柱というものがないここのところがなんとなく淋しくはかない感じを与える。母子家庭、などという言葉が浮かんできたりする。そこへ行くと、カツ丼には主役がいる。堂々と、ど真ん中に、敷地いっぱいに主役が横たわっている親子丼にもトリ肉という主役はいるのだが、あわれ一家は散り散りばらばら、各所に散って一家離散の惨状を呈している。その点カツ丼は、たとえその身は分断されていようとも一家はヒシと寄り添って固い団結を示している。人をして「たのむぞ」といわしめる所以であると思われる。
 
・(ワカサギ釣りで)「寒いとは聞いていたけど、これは大変な寒さですな」「モモヒキはいてきましたか」「むろん、厚いのを二枚」「たった一枚でも女の子に嫌われるというモモヒキを二枚も?」「ハイ」「すると通常の二倍嫌われるということになりますな」
 
その他、「喰ったぞ!満漢全席」「一億総カラオケ」「春のウララの忘れもの」「バイバイ キャンディーズ」「南の島でハブキモコ」「鵜飼見ながら長良川「人のすき間で海水浴」「夏休みウロウロ日記」「秋の遊園地・運動会」「男の料理・カツ丼編」など。
 

さあ、ココロの充電をして明日から(今日から、ではない(笑))ガンバロー!オススメです。(・∀・)♪

 

f:id:lp6ac4:20200214060219j:plain

ショージ君の東奔西走 (1979年)

ショージ君の東奔西走 (1979年)