「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国」

一日三時間しか働かない夢のような国が存在した!?主人公「僕」は、イタリアへの帰途、キルギシアという国でこの「何世紀もかけても起こりえないようなこと」「新しい社会が生まれる奇跡」に遭遇。友人への手紙という形式でその「夢の国」の旅行記を綴る。そのエッセンスを紹介しよう。


・このキルギシアという国では、どんな職場であても、公共であれ民間であれ、一日に三時間以上働く人はいない。必要があれば残業することもあるとはいえ、それでちゃんとした給料が出る。残りの二十一時間は、眠ったり食事を楽しんだり、創作活動をしたり、愛し合ったり、人生を楽しんだり、自分だけの時間を過ごしたり、子どもや仲間たちと交流したりして過ごすんだ。


・このようにして生産性は三倍になった。充実している人っていうのは、嫌々やっている人がやっと一週間かけてできる以上のことを、たった一日でできてしまうからだろうね。


一日八時間労働のメカニズムは、社会的な緊張や神経症や鬱や体の不調を生み出している。何より、誰もがはっきり感じているんだよ、大事な自分の時間をみすみすとどぶに捨てるってことをね。この見えない恐怖を克服する意志が、キルギシアという国を生んだ。そして、わずか数年のうちに国民の習慣と行動を改善するような改革がいくつも実現されたんだ。


世界中の子どもたちの99%が望んでいることって何なんだろう?遊ぶことだよ。そして実際にここキルギシアでは、子どもたちは思う存分遊んでいる。そう、ここでは、人間の望みがすべてからえられているんだ。勉強って、無理に覚えさせようとするわけだよね。つまり、興味や欲求から生まれるものじゃないんだ。あれは矯正なんだよ。


・公園の周囲にはずらりと二階建ての建物があって、それぞれに異なった知りたい内容によって割り当てられているだ。「哲学の家」「地理の家」「人体の家」「動物の家」「文学の家」「ことばの家」「数学の家」「食べ物の家」「歴史の家」「建築の家」「音楽の家」「演劇の家」「映画の家」「夢の家」といった具合さ。子どもたちは雨降りの時や、あるいや来たいと思ったときに、こういった「家」にやってくる。


・以前には教育委員会や教師や校長や用務員や教科書に使っていたお金で、毎日子どもたちを無料で養い、設備も三年ごとに一新することができる。宿題もテストもなければ、卒業という制度もない。


食堂に行けば、誰でも一日一回はタダでちゃんとしたメシにありつけるんだ。昔だったら武器とか刑務所とか裁判所とかボディー・ガードとかおまわりとか、たばことか酒とか売春とか大臣とか代議士とかに流れていたお金を使えば、国民全員に毎日大盛のメシを一杯食わせてやることができるってわけよ!


・キルギシアでは、車を運転するときには車内に空席が一席でもあるようなら、緑の旗をたなびかせておく。そうすると同じ方角へ向かう人はヒッチハイク感覚で乗せてもらえるんだ。


いいなあ、日本もこんな国にならないかあ!なって欲しいなあ。オススメです。(・∀・)