「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「宇宙飛行 行ってみてわかったこと、伝えたいこと」(若田光一)

この本はスゴイ!オモシロイ!早くも今年読んだ本の中のベストテン入りは決まりだね。(・∀・)

2013年に日本人最多の4度目の宇宙飛行、日本人初のISSコマンダー(船長)が決定した、宇宙飛行士・若田光一さん。
見開きの左側は、写真。右側はQ&A集。いまさら聞けない、素朴な疑問に丁寧に答えている。そのエッセンスを紹介しよう。


無重力状態でフワフワ浮きながら真っ暗な部屋で目を閉じてみると、身体はどこにも接しているものがありません。位置・方向感覚を喪失し、「自分はいったい本当はどこにいるのだろうか?」という不思議な浮遊感、たったひとりで暗黒の宇宙空間に漂っているような感覚を持ちました。そのとき同時に「私が暗闇に中に見た、見えないもの」、つまり「われわれの存在する世界は目に見えているものだけではない」という深い感覚を持ちました。この宇宙は人類がまだ知り得ない高次元の時空の世界とどこかでつながっているような気がしてなりません。


天の川銀河には太陽のような恒星が約2000億個あり、そして宇宙には、そんな銀河が1000億個以上もあると言われています。宇宙は、とにかく途方もなく広いということです。ちなみに人間の脳に存在するニューロン神経細胞)の数は約1000億個だと言われていますが、宇宙にある銀河の数と、私たちの内なる宇宙である人間の脳の中にあるニューロンの数が、ともに1000億程度であることは不思議な偶然ですね。


宇宙飛行士という仕事はずっと学生をやっているような感じです。次から次へと新しいシステムの勉強をして、試験があって、そして宇宙に行って、帰還するとその経験を次のフライトに活かすためのフィードバックを行ったあと、地上での技術支援業務を行い、次の宇宙飛行が決まるとまた訓練と…。宇宙飛行士としての日々は典型的な日がないとも言えます。


その他、「そもそも宇宙とは何か?」「宇宙人は本当にいるのか?」「宇宙飛行士になるには?」「どうやって語学を習得したのか?」「宇宙飛行士はふだんどんなふうに一日を過ごしているのか?」「宇宙飛行士の給料はどのくらいか?」「宇宙に来たとわかるのはどんな瞬間か?」「宇宙にはどんなものを持参したか?」「地球の昼と夜はどんなふうに見えるのか?」「なぜ人は宇宙を目指すのか?」…など。知りたくなーい?


子供の頃にこれを読んだら、本気で宇宙飛行士を目指しただろうなあ!超オススメです。(・∀・)