私の名前は「輝(てる)」である。小野塚家の次男坊として生まれた私に、父が「とっておきの名前だ」と自信たっぷりにつけてくれた。「輝く」と書いて「輝」。小さいころはバカにされたりしたが、今となっては大好きな名前だ。
さて、この本。私たちが当たり前のように使っている漢字と日本語のヒミツにふれる名コラム集。そのエッセンスを紹介しよう。
・「老中」は言うまでもなく幕府の閣僚である。「老」は幹部、首領株の意。地球上多くの種族で、「高齢者」の意の語が幹部・首領をあらわす。昔から高齢者(の男)が指導層になることが多いので、「老」が、実際の年齢に関係なく、幹部の意に用いられるのである。日本の相撲界の「年寄」の如く。江戸時代諸藩の「家老」も、三十前後でなった人が多い。松平定信が幕府の老中になったのは今の数え方では二十代である。
・「街道」は遠い地域を結ぶ幹線道路、ハイウェイである。もと「海道」と書いた。海沿いの道、あるいは一部海路を含む道である。代表的なのが京都から東国(鎌倉など)へ行く道である。単に「海道」とも言い、東国へ行く道ゆえ「東海道」とも言った。のちになって、日光海道や甲州海道など全然海のない道なのに海の字があるのはおかしい、という人があらわれて、「日光街道」「甲州街道」などと書くようになり、東海道でも「街道筋の」などと言う時には「街道」と書くようになった。
へえ〜!φ(..)メモメモ 雑学博士になれるよ。オススメです。(・∀・)