「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと」(藤原和博)

来年50歳になる、私。この本のタイトルを見て、思わず手に取っちゃいました。(・∀・)

司馬遼太郎の名著『坂の上の雲の舞台となった明治維新直後の日本は、平均寿命が今の約半分だった。いまや50代から70代くらいまでの30年間は、単純な「老後」ではなく、坂の上にあるのは「雲」ではなく、「坂の上の坂」なのだ。55歳までに何をやっておけばいいのか。そのエッセンスを紹介しよう。


・坂の上にあるのは、坂の上の雲の時代のような、ぼんやりとした「雲」では、もはやないのではないか。待ち構えているのは、実は「雲」ではなく、次の新たなる「坂」なのではないか、と。「老後」が20年、30年とある。それは、これまで一生懸命に仕事をしてきた時間とほとんど同じだけあるということです。


・私は、五年に一度くらいの割合で、そのときに持っていたものを思い切って捨ててしまう。そんな無謀な行動を繰り返してきました。無謀なチャレンジばかりでしたが、何かを捨てたからこそ得るものも大きかった、と思います。


・私がお勧めしたいのが、会社に棚卸しされる前に、自分自身で棚卸しをしておくことです。そして、会社の棚卸しに自分の考えを加えてもらうこと。そうすることで、会社に持って行かれそうになる自分の人生を取り戻すことができます。この準備が早くできていればいるほど、「坂の上の坂」に有効な備えを用意することができます。


・会社と個人との3つの関係。「企業人」「起業人」「寄業人」です。
「寄業人」は、組織とパートナーシップを保ちながら仕事をする個人を指します「自営業者」に近い感覚です。あえて組織を離れず、組織にいながら個人の力を発揮することができる仕事のやり方です。


・転職する気がなくても構いません。「自分がやってきた具体的な仕事の内容と成果を記してみる」「自分のキャリアを総括して、何が売りか抽出する」「個人的になりつづけている社会的な活動を挙げてみる」の三つのポイントで履歴書を作ってみることをお勧めします。自分自身のこれからの人生を考えるのに、またとない機会になるからです。


相手に印象を残しやすい具体的な方法がいくつかあります。例えば、マイナスの話をすること。得意話はみんなしたがります。だから印象に残りにくい。でも、マイナスの話は気になって、ついつい耳を傾けてしまう傾向があります。何かにコンプレックスを持っている、こういう失敗をしたと言われたほうが印象に残るのです。


・マイナスの話が何がいいかというと、そこにユーモアの空気が流れることです。自分のマイナス情報を堂々と発信するほど余裕がある人なのだ、ということを伝えられるのです。


・私の仲間たちも、仕事でプロジェクトを始めるようなとき、ツイッターフェイスブックを駆使してネットワークを広げていきます。でも注意して欲しいのは、道具が人脈を作るのではないということ。人との縁を豊かに広げるには、あなたが直接周囲に話しかける「生ツイッターや、質問を連発し相手と自分との共通点を探り出す「生フェイスブックこそが、縁を深めるエンジンになるのだということ。そして、その働きかけに愛情や感動を感じたとき、相手は初めて、あなたの仲間になってもいいよと認めてくれるのです。


いいねえ。坂の上の坂かあ。ずっと上り坂だね。おすすめです。(・∀・)