「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「クロネコヤマト「個を生かす」仕事論」(瀬戸薫)

毎日毎日、特に年末年始は、たいへんお世話になっている宅配便。これを日本で初めて生み出し、「宅急便」を広げた、人々の暮らしを変えたのが、クロネコヤマトヤマト運輸、そして現在のヤマトホールディングス。(・∀・)


「なぜ、名経営者で変革者・小倉昌男亡きあとも、時代の最先端を走り続けることができたのか。業績をおとす会社が多い中、売り上げを伸ばしているのか。社員一人ひとりが自ら徹底的に考え、新しいアイデアを形にしていく原動力は、どこから生まれるのか」


小倉から直接の指導を受け、「宅急便」「クール宅急便」の開発に寄与し、新しい時代のヤマトホールディングスを形づくってきた著者が語る“伸び続ける集団”の「発想・行動・信念」。今の日本社会で、「会社」や「組織」はどのようなビジョンを持ち、どんな戦略をとるべきか?そして「会社や組織で働く個人」は、何を考え、どう動けばいいのか?そのエッセンスを紹介しよう。


宅急便のシェア40%を誇るヤマト運輸を一気に変えたのが、小倉昌男。1971年に創業者である父親から社長を引き継ぎ、単なる運送業者から、「宅急便」を基板とする業サービス業者へと、大きく生まれ変わらせた。小倉の存在抜きに、現在の当社はありえない。


お金がかかろうが、時間がかかろうが、一見ムダにさえ感じようが、小倉は徹底的に「お客様のため」にこだわり、私たちもその信念を受け継ぐよう、努めてきた、この徹底が当社の成長を支えてきたと思っている。


・ゆくゆくの理想は、全国六万人のセールスドライバー全員が、お客様の問題を敏感に察知し、当社でできることを提案していけるような体制である。まず一人ひとりのセールスドライバーに、「考えを尽くすこと」を文化として浸透させなくてはならない。たかつて小倉昌男は、「目の前の仕事に疑問を持ち、自分なりに考えを尽くすほど、仕事そのものが面白くなる」


・今では当たり前だが、当時は運送会社がCMを出すということ自体が異例中の異例。「お得意様(企業)の荷物を配送する」だけの業界だったから、プロモーションをするという発想が皆無に等しかったのだ。さっそく当時の人気女優を起用し、一般の家庭向けにテレビCMを開始した。


「会社での役職は、役者が演じる役と同じ」なのだ。「人事部長」と言われたらその役目に徹し、「社長だ」と言われたらそれになりきるだけの話なのである。


その他、「日本で初めてのウォークスルー車」「高すぎる理想を諦めない」「クール宅急便誕生の舞台裏」「十時間でも終わらない仕事を二時間で終える適材適所の新発送」「一秒を縮めれば、十億の稼ぎが出る」など。


中でも、クール宅急便」「ゴルフ、スキー宅急便」誕生秘話は、感動する!!!やっぱりクロネコヤマト」は最強の組織だね。経営者、リーダーの方、必読!オススメです。(・∀・)