「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹)

最近、ベストセラーを連発している作家の百田尚樹氏。ウワサの本をようやく読むことができました!(・∀・)「ゼロ」って零戦のことだったんだね。


終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ 祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは?」そのエッセンスを紹介しよう。


「奴は海軍航空隊一の臆病者だった。奴の「お命大事」「生きて帰りたい」は隊でも物笑いの種だった。帝国海軍軍人なら、絶対に言わない言葉だ。まして航空兵なら死んでも口にしてはならない言葉だ」


・「私の本当の父が母を愛していたかどうか、母も父を愛していたかどうかは、永遠の謎だと思う。でもね、私は父がどんな青年だったかは知りたいわ。父が亡くなったのは26歳の時よ。今の健太郎と同じなのよ」


・「私は死にたくありません。私には妻がいます。妻のために死にたくないのです。娘が生まれてまだ一度も会ってないのです。娘に会うためには、何としても死ねない。自分にとって、命は何よりも大事です。」


・米軍は零戦に対してはならな「三つのネバー」を全パイロットに指示したそうです。すなわち「ゼロと格闘してはならない」「時速300マイル以下で、ゼロと同じ運動をしてはならない」「低速時に上昇中のゼロを追ってはならない」の三つです。この「ネバー」を犯したものはゼロに墜とされる運命になる、と。


・「ぼくがわからないのは、それほど命を大切にしていた人がなぜ、海軍なんかに入ったのかだよ。ましてそこから航空兵を志願してるんだ」


・「俺は絶対に特攻に志願しない。妻に生きて帰ると約束したからだ。どんな過酷な戦闘でも、生き残る確率がわずかでもあれば、必死で戦える。しかし必ず死ぬと決まった作戦は絶対に嫌だ。いいか、谷川、よく聞け。特攻を命じられたら、どこでもいい、島に不時着しろ


・「最後に宮部と会った時、あの人は別れ際に言いました。必ず生きて帰ってくる。たとえ腕が無くなっても、足がなくなっても、戻ってくるーと。そして、宮部はこう言いました。たとえ死んでも、それでも、ぼくは戻ってくる。生まれ変わってでも、必ず君の元に戻ってくる、と」


戦争の描写がリアルだ。こんなことがあって今の平和があるんだよね。写真でしか見たことのない戦死した私の叔父もこのような経験をしたのだろう。そしてラストは涙なしには読めない。年末には映画化されるよね。映画も見てみたいなあ。超オススメです。(・∀・)


映画「永遠の0」
http://www.eienno-zero.jp/