「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「一ノ矢 土俵に賭けた人生」(ヒヤ小林)


「一ノ矢」という力士をご存知だろうか!?いや、正確にいうと、ご存知だったろうか?



初の国立大学出身力士であり、46歳の現役最高齢力士でもあった。しかも一度も関取になっていない彼の相撲人生のすべてを描く。そのエッセンスを紹介しよう。


・入門したときは、角界初の国立大学出身力士」として注目を集めたが、引退時は「現役最高齢力士」として注目を集めることとなった。24年間の土俵生活について聞かれ、


「あっという間。やればやるほど、相撲の面白さや奥深さが分かってきた」


角界入りした時は、1002回も土俵に上がれるとは思っていなかった」


「幸せ。力士になってよかった」


「相撲が好きで、少しでも強くなりたいと思っていたから、ここまで続けてこられた。まだ引退という実感がわかない」


「相撲の奥深さと耐えること、我慢することを学んだ」


「相撲とは、とても面白いものなんだということを、ひとりでも多くの人たちに伝えていきたい」


・若松親方(元大関朝潮


「一ノ矢ほど相撲を愛する力士は他にいません。一ノ矢がひたすら稽古に精進する姿は、まさに力士の鑑です。部屋の若い者はもちろん、関取衆も一ノ矢を手本にして、しっかり頑張って欲しいと思います」


横綱に昇進した朝青龍を見て、一ノ矢のコメント


横綱の昇進のしかたを見ていると、強くなるのが簡単なことのような錯覚を思わず起こしてしまうほどだが、強くなることがどれだけ難しいかは、99%以上の力士が、もがき、悩み、苦しみ、ある者はあきらめ、身にしみて感じていることだ」


・最も満ち足りているものは何か。「好きなことをやっているという満足感だね」では、一番欲しいものは。「相撲の本質を知ることだな」現役時代の彼にとっては、満ち足りているものも欲しいものも、どちらもお金で買える物ではなかった。


「今度生まれて来るときは、もっと小さい頃から自覚して、しっかり身体を作るんだ。俺は相撲取りになるのが遅すぎたから、だからこんなに長くやっているのかもしれないな」もし引退したらその後、何をしたい。「さらなる相撲の探求だな」


愚直なる相撲バカだね。この愚直さが今、求められているのかもしれない。オススメです。(・∀・)



こちらも併せて読んでね。(・∀・)


BOOK〜『お相撲さんの腰割りトレーニングに隠されたすごい秘密』(一ノ矢)

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20101112