「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人生8勝7敗 最後に勝てばよい」(尾車浩一)

私が大好きだった、力士、大関・琴風関、現在は尾車親方。人格者としても知られ、力士時代の二度の大怪我で「地獄を見た男」と呼ばれた。そして親方になっても、頚髄(けいずい)捻挫による全身麻痺…。氏が語る壮絶な反省と人生論。そのエッセンスを紹介しよう。



・私が現役のときもそうでしたが、稽古をしても勝てるかどうかなど、正直、わかりません。また、どんなに努力しても勝てるかどうかはわからないと弟子たちにいっています。考えてもみてください。本場所になると毎日、土俵に上がった力士の半分は負けます。相撲の世界は、白星を挙げる力士と黒星を喫する力士が同じだけいます。どんなに稽古を積み、どんなに努力を重ねたとしても、結果はわかりません、私も師匠の佐渡ヶ嶽親方にそう教えられてきました。


・ただ、稽古も努力もしないでいては絶対に勝てません。相撲の世界で「頑張る」とは「勝つまで頑張る」ことを言うのです。「飯を食いすぎても胃に穴はあかないけど、飯も食わずに悩んでいると胃に穴があくんだ。くだらないことを思い悩んでる暇があったら、稽古をせい、稽古を」「結果がでるまで頑張れ!それが頑張ることなんだ」これも親方に教わってきたことです。


相撲では番付がすべてと記しましたが、それを決めるのは本場所の勝敗数です。大きく勝ち越せば番付は一気にはね上がります。逆に一つでも負け越せば、番付は下がります。その意味ではどの場所も勝ち越して終わるというのが、力士にとっては理想といえます、人生もそれに相通じるところがあるのではないでしょうか。大相撲でいう勝ち越し、つまり「8勝7敗」をキープするー。そういう生き方ができればいいなと思うのです。最終的に「勝ち越し」の人生を送ることができたか。それが、人間として問われるのではないか、と。


「人生」というのは、とてつもなく大きな「ジグゾーパズル」のようなものではないでしょうか。私の場合、ケガで途中何度も「ピース」が剥がれ落ちましたが、そのつどはめ直してきました。しかし、せっかくある程度まで大きくしてきた「ジグソー」が、思いもしない事故で衝撃を受け、ほとんどのピースが剥がれ落ちてしまったのです。また最初からやり直しです。私は家族や弟子、周りの人たちに助けをもらいながら再び「ジグソー」に挑もうと決意しました。いま、一つひとつの「ピース」を辛抱強くはめている作業の真っただ中にいます。剥がれ落ちたピースをはめ直してもまた落ちる。でも諦めずにまたはめ直す。その繰り返しです。


いやあ…勇気づけられるなあ。悩んでいる人、挫折している人ぜひお読み下さい。オススメです。(・∀・)!