「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「アイウエオの陰謀」(東海林さだお)

誰もが気づかないことをオモシロく表現する天才・東海林さだお氏。(・∀・)
この本もケッサク!日本人には、当たり前の「アイウエオ」には実は陰謀と策略と世にもオソロシイ秘密が隠されているのだ!そのエッセンスを紹介しよう。


諸君。
世間一般に五十音図と呼ばれている字句のつらなりが。実は世にも恐ろしい呪いと誓いと秘密に満ちた暗文であることを知らないからだ。この暗文に秘められた秘密の呪いと誓いとは何か。それは世界制覇の野望の秘密指令である。ああ私には、諸君のあざけりの声が聞こえる。しかし私はいま、諸君に伝えなければならない。何の意味も持たないと思われていたこの文字の羅列に。恐ろしい秘密の指令が隠されていることを。


よく考えてくれたまえ。アの次はなぜイなのか。イの次はなぜウなのか。どういう根拠で、どういう論理で誰がアの次をイとしたのか。
アイウエオではなく、アオウイエであってはなぜいけないのか。更にいえば、なぜアがア行の筆頭にきたのか。
アとイの間の空間を、じっと見つめてくれたまえ。そうなのだ。よく気づいてくれた。
アとイの空間に、ただならぬ緊迫の気配が漂っているのを君は発見したはずだ。
激しい敵意と、息づまるような怨念、そういった情念の炎が、その空間から立ち上がっているはずだ。
他の空間、たとえばサとシの間、ムとメの間にはそうしたものは感じられない。
アはなぜア行のトップの地位を獲得できたのか。イはなぜナンバーツーの地位に甘んじなければならなくなったのか。
それは歴史の闇の中に包まれて、まだ解明の手がかりさえつかめていない。


アイウエオ抗争は血で血を洗う激しいものであったといわれいる。この抗争に巻き込まれて、滅亡した文字さえあるのだ。
ヰとヱは、アイウエオ抗争の犠牲者であるといわれている。
ダヂヅデド族、パピプペポ族などは、一族ごとこの世界から追放されていまだに復権を許されていない。


…そうだよね…「アイウエオ順」って言われると誰も逆らえないもんね…。オモシロっ!オススメです。(・∀・)