全作品読破している東野圭吾。久しぶりの短編集だね!これも良いいよ!(・∀・) 読み応えというのはウスい気がするけど、結末が早いのはウレシイ。タイトルを紹介しよう。
「正月の決意」……現代版、オー・ヘンリー「赤い酋長の身代金」のような。(笑)
「十年目のバレンタインデー」……アイデアに詰まった人気作家に元カノから電話が。しかもバレンタインデーディナー。その真相は…。
「今夜は一人で雛祭り」……雛祭りの歌に隠された秘密とは?
「君の瞳に乾杯」……アニメしか興味がない内村の正体とは?
「レンタルベビー」……将来、こんな未来がきっと訪れる!?
「壊れた時計」……なぜ?壊れた時計を修理しようと思ったのか!?
「サファイアの奇跡」……世にも珍しい青い色の毛のペルシャ猫がいた!?
「クリスマスミステリ」……ツリーに十字架を飾るのはタブー?
「水晶の数珠」
信じがたい話だった。水晶の数珠には本当に過去に戻れる力がある。遺言の文末には、カタカナが十六文字並んでいる。それが呪文だ。しかし、この力は生涯に一度しか使えない。そして戻れるのは一日だけである。また一度使えば、その人間が死ぬまで、次の人間が使うこともできない。
いつ、どのように使うかは自由だ。自分で決めればいい。祖父はこの力を使い、人生最大の相場で財を成した。相場の結果を知ってから過去に戻り、その相場に全財産を注ぎ込んだ。
競馬の万馬券に賭けるというのなら、それでも構わない。絶体絶命の危機に陥った時のために取っておくという手もある。父も使った。人生で最も大切だと思った時に使った。
この水晶、欲しいなあ。どんな時に使うかなあ!そしてどんな時にバトンタッチするかなあ。オススメです。(・∀・)