「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「立川談志 最後の大独演会」【お客】ビートたけし 太田光


二年前に他界した、落語立川流家元・立川談志師匠。(・∀・)

「病気療養中だった談志が、たけしと太田を相手に話芸の限りを尽くした三時間。現代落語最後の名人がお笑い界トップ2に言い残したのは、芸談でも人生訓でもなく、抱腹絶倒のアブナイ話、下ネタ、古今のゴシップ、バカ話。こんなにも粋でシャイな「別れの告げ方」もある。貴重な三人の座談収録CD付き。立川談志一周忌追善出版」そのエッセンスを紹介しよう。


【談志】


「普段、食い物屋で色紙出されると、「我慢して食え 立川談志って書くんだけどネ。」


「まあ、いろいろな場面場面で叩かれてきたよ。ただ、おれの発言でウケる客、喝采する日本人が大勢いるから、おれは暴言と呼ばれるものを口にしているんです。」


「やっぱり芸人は、大病と失恋と前科がなきゃダメだ。特に前科はあったほうがいい。」


「おれは、なぞかけはさんざんキャバレーの営業で鍛えてきたし、他にも「酔っ払い運転はなぜ悪いか」「轢いたときに充実感がないから」なんてブラックなネタをやってきたからなあ。」


ケーシー高峰はしたたかな芸人ですよね。あいつ、若い頃名刺に「お暇ならオマンコしませんか」って刷ってあって、アイドルとして絶頂期にあった吉永小百合にも渡したっていう、そういう凄さ、ひっくり返しのシャイさがあるんです」


「たけしはテレビでもチンポコ出せるわな。出せるって、むろんモザイクはかかるにしろね。チンポコ出せるか出せないかで、芸人の一つのセンスがわかるんです。これはばかばかしいようで、重要かもしれないポイントで、出すやつもいれば、出せないやつもいる。たけしは出す。上岡も出す。三枝は出せない。太田はぎりぎりだけど、状況判断ができるから、ここは出さなきゃいけねえとなったら出すんじゃないか。釣瓶は放っておいても勝手に出すだろう」



【たけし】


「師匠が政務次官になって話題になったと思ったら、すぐに辞任した。「公務と酒と大事ですか」と聞かれて、「酒に決まってんだろ」って答えたりしたから」


「ヤクザの親分が刑務所でカマ覚えちゃって出所してきたら、若い衆がかみさんに手を出してた。そいつを呼んで、「てめえおれがムショ行ってる間に女房に手をつけたらしいな。どう落とし前つけるつもりだ。脱げ、早く。おれもやれ」」


「おいらの持論でもあるけど、結局、お笑いは振り子の振り幅の大きさが大事だと思うんです。師匠は。文化とか教養、社会や政治も語れるかと思えば、ポコチンも出す。おまんこって叫ぶ。芸人ならポコチン出してくだらないことを言わなきゃいけないけど、言ったぶん、逆の方向の振り幅も大きくなれるんじゃないか。そして一番振り幅が大きいのが師匠じゃないかなって思うな。師匠と話してて思うのは、もうひとつお笑いというのはやっぱり人が言えないことをスパっと言うことなんだ、と。でも、差別用語が禁止されてくると、スパっと言えないところが出てくる。でも、お笑いでは「この言葉しかない」って状況があるでしょう?」


いいなあ…。やっぱり談志師匠は永遠だ!(・∀・)




談志師匠のこの本もオススメです。(・∀・)


BOOK〜追悼。談志。…『世間はやかん』(立川談志)