「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『昭和30年代 「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち』(塩田潮

昭和30年代―「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち (平凡社新書)

昭和30年代―「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち (平凡社新書)

私は昭和39年生まれである。自己紹介するときには東京オリンピックの年生まれです、という。


「一九五五年体制の確立に始まり、東京オリンピック池田勇人首相の退陣で幕を閉じた昭和三十年代。日本はその十年で世界中が驚く成長と飛躍を遂げた。この時代を動かしたエネルギーの源は、豊かさへの強い欲求と、共通目標に向かう人々の連帯意識の高まりであった。「成長と飛躍」を生み出した数々の実験と挑戦を人物のドラマを通して探る戦後史ノンフィクション」。そのエッセンスを紹介しよう。(^。^)



・昭和30年1月、トヨタ自動車工業(現在のトヨタ自動車)が48万馬力のトヨペット・クラウンを発表、乗用車の生産技術が国際水準に近づいた。8月にはソニーの前身の東京通信工業国産初のトランジスタ・ラジオを世に送り出した。東芝もこの年、完全自動式炊飯器(電気釜と呼んだ)を考案し、売り出した。湿式の即時複写機「リコピー」も登場。31年3月には、富士写真フィルムが国産初の本格的電子計算機を完成し、運転を開始した。


・家庭電化製品を迎える。30年から31年にかけて、洗濯機、電気ミシン、電気炬燵、白黒テレビ、ポップアップ型自動トースター、ミキサーなどが普及した。電気製品以外でも、折り畳み傘、ガスライター、紙パックの牛乳、乾電池式時計など、次々と新商品が出現した。ダンボールによる荷造り梱包が一般化する。生活様式が変化し始めた。


・戦後復興完了の30年から高度経済成長の絶頂期となる39年までの10年間で、日本経済と日本人の生活は大きく変化した。人口は8927万人から1億突破間近の9827万人に拡大。国民総生産(GNP)も8兆3991億円から30兆3020億円に、十年間で3.6倍になった。日経平均株価は、30年に370円前後だったが、十年後には1200円台まで上昇。自動車(四輪車)の国内生産台数は、30年の68万9000代から39年には1702万5000台と25倍に増大した。


団地の建設が始まり団地族が誕生した。新しい女性の下着が売れ始める。美容院が激増した。アルミの1円玉と1万円札が登場。ジーパンシームレストストッキング、インスタント食品、缶ビール、ポップコーン、サランラップ、ポリバケツ、ステンレス流し台、ティッシュペーパー、タッパーウェア、サインペンなどが日常生活に入り込んできたのもこの時代である。


その他、「池田勇人の選択」「プリンス明仁の恋」「東京オリンピックへの道」「新幹線の誕生」「本田宗一郎の挑戦」「奇跡と呼ばれた時代」など。2020年にも二回目の東京オリンピック開催して欲しいよね。オススメです。( ^∀^)