- 作者: 大塚明子,イミダス編集部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 新書
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歌は世につれ世は歌につれ。言葉も時代とともに生まれるよね。「新語・流行語にみる世紀末からミレニアムの世相史。1987年創刊号から2004年版までの「イミダス・風俗流行語」を再構成。その代表的なコトバと生まれた背景を紹介しよう。
【1986年】ここはどこ?わたしはだれ?
テレビ「世界まるごとHOWマッチ」で、ビートたけしが解答に詰まって、トボけて使った。授業中に指された時、このセリフが流行った。
【1987年】プータロー
定職を持たず、豊富なアルバイト求人と高水準の賃金に支えられ、その日暮らしを楽しむ。「浮浪者」から転じて自称「フリー・アルバイター」のことをいう。
【1988年】健康ランド
内風呂の増加、若者の銭湯離れから激減しつつある銭湯が変身中。番台をなくしてフロント形式をしたり、アスレチックを取り入れたり、レンタルビデオのサービスがあったり、「町の健康ランド」として衣がえしつつある。
【1989年】変造テレカ
500円のテレホンカードを40倍の二万円まで使えるように変造した偽物が出回った。無線マニア向け雑誌は「使うほど度数が増える」と変造法を公開する始末。
【1990年】一番搾り
原料の最初の絞り汁だけを使ったもの。日本酒の世界では約10年くらい前からあったが、激しいビール世界の中、90年にキリンビールが「一番搾りの生ビール」を売出、好評。一番しぼりごま油(味の素)が現れるなど、一番搾りブーム。
【1991年】エッチする
セックスするの「標準形」、セックスというと露骨で不潔感がある。
【1992年】バンジージャンプ
ゴムロープに体を縛ってさかさまに跳び降り、水面すれすれのところで、ゴムの反動によりヨーヨーのように上下する冒険ジャンプ。ニュージーランドで広まり、旅番組などで紹介されたことから、このジャンプを目玉にしたコースなどもある。
【1993年】「うまいんだな、これが」
サントリーモルツのテレビCMから。「きついんだな、これが」「ケバいんだな、あれが」など応用がきく。
【1994年】テレクラ/ツーショット
見知らぬ男女が通話するテレホンクラブや、ダイヤルQ2サービスのツーショット。ほとんどが「売買春」に発展する。
【1995年】(阪神/淡路大震災とオウム真理教事件の年)・発泡酒ブーム
酒税法でビールは麦芽が全体の67%以上と決められているが、発泡酒はそれ以下だから酒税率が違ってくる火付け役はサントリーの「ホップス」。
【1996年】プリクラ(プリント倶楽部)
ゲームセンターなどに置かれ、料金は300円。95年7月の登場以来、女子高生を中心に爆発的な人気を獲得、大ヒット。
【1997年】たまごっち
バンダイが96年11月に売りだしたたまご型の小型携帯ペット(1980円)広告なし、口コミのみの販売だったが爆発的にヒット。「てんしっちのたまごっち」もふくめ1300万個以上を売った。
【1998年】不適切な関係
98年8月、クリントン米大統領は、元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキーさんとの不倫疑惑に対する連邦大陪審の宣誓証言で、それまでの性的関係否定をくつがえし「不適切な関係があった」と非を認めた。
【1999年】厚底サンダル
かかとの高さが6〜20センチもある底の厚いサンダルが99年夏、若い女性の間でブレイク。「脚が長くみえるから」と底の厚さを競っている。
【2000年】ワンギリ・コミュニケーション
携帯電話を一回だけコールし、相手が電話に出る前に切るのが、「ワンギリ」。
今年はどんな流行語が生まれるのかね!?この本を読むとプチ・タイムマシン体験がデキる。オススメです。(^_^)