- 作者: 文芸春秋,文春=
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/07
- メディア: 新書
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BOOK〜『小学館版 学習まんが人物館 植村直己』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111217
エベレストよりも過酷だといわれる冬のマッキンリーに消息を絶ってから、28年。なぜ氏は多くの人から愛されたのか。石原慎太郎、五木寛之、王貞治…などの対談の中から氏の魅力を明らかにする。そのエッセンスを紹介しようl。
・ 僕は、働いていなし、自分を証明するものを何も持っていませんし、いままでの新聞記事なんかはありますけど、そんなの持って歩くのはキザですし…。
・僕は、ふつうの格好をすると、かえって似合わないんですよ(笑)ネクタイでもすると、チンドン屋になちゃうんです(笑)
・世の中にいい人は大勢いますけど、自然は絶対悪いことしませんから。
・アマゾンの人は文明そのものは何も知らないわけでしょう。食べ物はふんだんにある。生活は保証されている。そいうしたら、もうほかのことなんかなくてもいい。ところが。日本人なんかの文明人は、上下はあるし、いつも金とか、そっちのほうにあくせくして、心が非常に狭い。アマゾンなんかに住む人のほうが、なんか幸福な気がしますね。
・僕は超人ではないです(笑)一人の人間にすぎません。僕は気が弱いんですよ。なんでもコワイ、コワイで…。
・僕は大学の四年間、一年間に百三十日くらいは山にいるけど大学には足を踏み入れない生活をしていたんです。ところがそうして卒業してみると、どこの会社も雇ってくれないし、それなら登れそうな山は全部登ってみようと実行していると、さらに高い山、氷河がある山に登ってみたいとエスカレートしてきて、気がついたらエベレストにも登っていたという感じなんです。
・死ぬな…と、生きる意志を失ったときが死ぬときじゃないでしょうか。僕はまだ、生きる意志を捨てたことがありませんから。
・はっきりいって、僕は職業についたこともありませんですし…一種の乞食ですよ。
・僕には断言できます。僕はそんな大きなこと、やっていません。マスコミがつくった虚像と、本当の僕は違います。
・僕のやってきたことなんて実につまらぬことです。ひとさまの前で、一般の社会の中では何もできないから、劣等感が僕を極地へ駆り立てるようなものです。
・何をやるにしても、まず絶対条件というものがあると思うんです。これはチームでも単独でも同じですが、生きて帰らなくてはいけないということです。それから、少なくとも言葉の上で「やる」と口にしたからには、いかに厳しくても、生きて帰るという条件もとで、やらなくちゃいけないと、強く感じます。
・私はもう何も能力がないんで、選べるのは自分の肉体だけで、これを生かす道しかないとい感じなんです。
・僕は逆に、会社に勤めている人たちが、すごくうらやましい。自分の時間あるし、将来も約束されているし…。先のことを考えたら、本当に悲しくなります。
なんて謙虚なんだ…なんて腰が低いんだ…。植村先輩はやっぱり素敵だ。等身大の植村直己が伝わってくる。オススメです。(^。^)