「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

ESSAY〜『怪獣の名前がガギグゲゴなわけ』(東海林さだお・黒川伊保

5年前に読んで衝撃的だったのがこの本!説得力あったよね〜!(^_-)-☆



怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)



BOOK〜『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(黒川伊保子
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070720


さて、先日紹介した東海林さだおさんの『偉いぞ!立ち食いそば』の巻末に、黒川さんとの対談がある。改めて日本語のオモシロさに触れた。それをちょこっと紹介しよう。



東海林 この本は、ひと言でまとめると「ことばの音の響きには潜在的に人の心を動かす意味がある」ということを物理学、人工知能脳科学言語学の知識を駆使して説明しているんですね。



黒川 はい。ことばには、私の造語で、「サブリミナル・インプレッション」、潜在的な印象があると。簡単にいうと、サシスセソとかシャシュショのSの音には爽やかさを感じ、T音に確かさを感じ、H音で解放され、N音で慰撫され、K音で鼓舞されるんですよ。
私が着目しているのは、音を出すときに口の中で起こる物理効果がもたらすイメージ。だから、音じゃなくて、喉や唇の力加減、息の流れ、唾の混じり方・飛び方なんかの物理効果が中心なんです。



東海林 黒川さんの理論では、何で男の子に人気がある怪獣とかの名前にはゴジラとかガメラとかガンダムとか濁音が入ってるんですか



黒川 ブレイクスルー系のK、T、Pは緊張と放出の動作で出す音で、男性が生理的に持っている意識の質を刺激するんですよ。で、B、G、D、Zの濁音四音は、それにさら震動雑音を加えて出す音なんです。だから、さらなる力強さと膨張感、飛び散る賑やかさが加わる。



東海林 うん、うん。



黒川 つまり、射精とか放尿の快感があるから、男の子は濁音が好きなんです。それで、怪獣の名前はみんな「ガギグゲゴ」になっているんですね



東海林 前からすごく不思議なのは、「アイウエオ」はなぜ「アイウエオ」の順番なのかと



黒川 発声するときの口の開け方でいうと、「アエイオウ」が一番スムーズに音が出せるんです。でも、それでは何音のことばを言っているかわかりにくいんです。だから、「アイウエオ」は、わざと発音構造が似たものを隣に置かず、上手に交互に並べてあるんですよ。そうすれば、どんなに早く言おうと、ぼんやり言おうと明瞭に聞こえるんです。



オモシロっ!もう一回読んでみようかな!(^_-)-☆


BOOK〜全メニュー制覇!?…『偉いぞ!立ち食いそば』(東海林さだお
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20120122

偉いぞ!立ち食いそば (文春文庫)

偉いぞ!立ち食いそば (文春文庫)