「夫のトリセツ」は「恋愛脳」などユニークな著作で知られる黒川伊保子さん。この本もオモシロイよー!♪
「職場や家庭で、誰もが自然とできることをやらず、周りを困惑させる人々。その原因は、性格や知能ではなく、脳の「認識」の違いにあった! 置かれた状況をうまく認識できない――そんな「共感障害」を持つ人と、どうすれば意思疎通を図れるのか。ベストセラー『妻のトリセツ』著者が脳科学から読み解く、驚きの真相」そのエッセンスを紹介しよう。
・「気が利かない」「使えない」「頭が悪い」と思われる「 話が通じない」は心ではなく脳の問題である。「 内向的な共感障害者」は、一芸に秀で、 クリエイティブな領域で役に立つことが多い。ここで言う「一芸」 は芸術的な才能だけじゃない。 細かいことが気になって仕方がない、 同じことを飽きずに延々と続けられる、という特性も含む。 職人芸的な領域では、これらの脳の性質も大きな才能なのだ。 阿吽の呼吸や「一を聞いて十を知る」を望みさえしなければ、 悪くない部下なのである。「本人の認知範囲内」では、 意外に機転が利く。
・上司として共感障害のある部下をうまく使うコツは、「 暗黙の当たり前」ができないことを、 怠慢や傲慢にすり替えないこと。腹を立てずに、 戦略を立ててやることだ。さらに「すべきこと」を絞り込んで、「 あれもこれもを望まない」。
・私は、男女の脳の違いや親子のそれを乗り越えて理解し合い、 互いの脳のパフォーマンスを上げるための本を何冊も生み出してき た。しかし、 それをもってしても乗り越えられないケースがあることに気づき、 その問題の核が「共感障害」であることに思い至ったのである。
・共感障害が学業や社会生活に支障をきたすようになると、 発達障害と呼ばれて、なんらかの対策が講じられる。「 無神経な人」と思われて、組織の厄介者になっていく。 恋愛や結婚が長続きしないとか、職場を転々とすることも、 共感障害を持つ人の特徴である。なぜなら、共感障害は、 誤解を生み出すから。 その人の誠意や愛や能力が欠如しているように見えるのだ。
・実は私自身が共感障害の持ち主なのである。「話、聞いてる?」 は、私がよく言われてきたことばである。 この本は共感障害を持つ私が、自戒をこめて書いた対策本なのだ。
・昨年、私は、二つの大きな衝撃を受けた。それは、 自分が左利きだったことと、自閉症スペクトラムだと知ったこと。 59年も生きてきて、初めてそれが判明したのである。自分は「 普通」だと思って生きてきた。「世の中」 とずれているところがあるのはうすうす気づいていたものの「 脳の認知傾向」と「身体の制御方式」が、 根本から世のマジョリティと違っていたなんて…。そりゃ、 世間とすれ違い、なにかと不器用で悪目立ちするわけだ。
・右利きの人は、左脳を重点的に使う。 左脳に言語機能が偏在していて、 左脳とつながる右手で字を書きたがる。左利きは、その逆だ。 左利きの子を、むりやり矯正すると、 吃音症を発症することが多々あるが、これは脳の「 言語を表出する側」 を封じられたために起こることだと考えられる。
へえ〜こんなことってあるんだね。左利きってむりやり矯正しちゃいけないんだ。オススメです!(・∀・)♪