「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「共感障害「話が通じない」の正体」(黒川伊保子)

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共感障害 :「話が通じない」の正体

共感障害 :「話が通じない」の正体

 

「夫のトリセツ」「恋愛脳」などユニークな著作で知られる黒川伊保子さん。この本もオモシロイよー!♪

 

「職場や家庭で、誰もが自然とできることをやらず、周りを困惑させる人々。その原因は、性格や知能ではなく、脳の「認識」の違いにあった! 置かれた状況をうまく認識できない――そんな「共感障害」を持つ人と、どうすれば意思疎通を図れるのか。ベストセラー『妻のトリセツ』著者が脳科学から読み解く、驚きの真相」そのエッセンスを紹介しよう。
 
「気が利かない」「使えない」「頭が悪い」と思われる「話が通じない」は心ではなく脳の問題である。「内向的な共感障害者」は、一芸に秀で、クリエイティブな領域で役に立つことが多い。ここで言う「一芸」は芸術的な才能だけじゃない。細かいことが気になって仕方がない、同じことを飽きずに延々と続けられる、という特性も含む。職人芸的な領域では、これらの脳の性質も大きな才能なのだ。阿吽の呼吸や「一を聞いて十を知る」を望みさえしなければ、悪くない部下なのである。「本人の認知範囲内」では、意外に機転が利く。
 
・上司として共感障害のある部下をうまく使うコツは、暗黙の当たり前」ができないことを、怠慢や傲慢にすり替えないこと。腹を立てずに、戦略を立ててやることだ。さらに「すべきこと」を絞り込んで、「あれもこれもを望まない」。
 
・私は、男女の脳の違いや親子のそれを乗り越えて理解し合い、互いの脳のパフォーマンスを上げるための本を何冊も生み出してきた。しかし、それをもってしても乗り越えられないケースがあることに気づき、その問題の核が「共感障害」であることに思い至ったのである。
 
共感障害が学業や社会生活に支障をきたすようになると、発達障害と呼ばれて、なんらかの対策が講じられる。「無神経な人」と思われて、組織の厄介者になっていく。恋愛や結婚が長続きしないとか、職場を転々とすることも、共感障害を持つ人の特徴である。なぜなら、共感障害は、誤解を生み出すから。その人の誠意や愛や能力が欠如しているように見えるのだ。
 
・実は私自身が共感障害の持ち主なのである。「話、聞いてる?」は、私がよく言われてきたことばであるこの本は共感障害を持つ私が、自戒をこめて書いた対策本なのだ。
 
・昨年、私は、二つの大きな衝撃を受けた。それは、自分が左利きだったことと、自閉症スペクトラムだと知ったこと。59年も生きてきて、初めてそれが判明したのである。自分は「普通」だと思って生きてきた。「世の中」とずれているところがあるのはうすうす気づいていたものの脳の認知傾向」と「身体の制御方式」が、根本から世のマジョリティと違っていたなんて…。そりゃ、世間とすれ違い、なにかと不器用で悪目立ちするわけだ。
 
・右利きの人は、左脳を重点的に使う。左脳に言語機能が偏在していて、左脳とつながる右手で字を書きたがる。左利きは、その逆だ。左利きの子を、むりやり矯正すると、吃音症を発症することが多々あるが、これは脳の「言語を表出する側」を封じられたために起こることだと考えられる。

 

へえ〜こんなことってあるんだね。左利きってむりやり矯正しちゃいけないんだ。オススメです!(・∀・)♪

 

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共感障害 :「話が通じない」の正体

共感障害 :「話が通じない」の正体