- 作者: 北原保雄
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2011/12/01
- メディア: 単行本
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BOOK〜『問題な日本語 その3』(北原保雄)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111230
さあ、その最新刊、第四弾もオモシロイよ〜!そのエッセンスを紹介しよう。
・「いさぎ悪い」
そもそも「いさぎよい(潔い)」を「いさぎ=よい」と切ったところに問題があったのです。「いさぎよい」は「いさ清い」という意味です。「いさぎ悪い」「いさぎいい」「いさぎが良い」は間違った言い方です。
・「お弁当温めますか?」
今はコンビニに常套句になってしまいましたが。正しくは「お弁当、温めましょうか?」という申し出の表現を使うべきです。
・「夜ごはん」
夜は「夕食」「夕ごはん」「夕はん」「夕めし」「晩ごはん」「晩めし」など実に多彩です。夕食の後に食べる場合は「夜食」ですが、「夕」とか「晩」に比べて、「夜」の方が日常語として、より親しみやすいという感覚が背景にあるのではないでしょうか。違和感を持つ人もいますが、特に誤用というものではありません。
・「本日はおめでとうございました」
祝福することがらが過去のことだと示すことになり、現在の祝福の気持ちを表すのには不自然な表現です。
・「半端ない」
「半端ではない」「半端じゃない」の「では」「じゃ」をなくした言い方です。「普通ではない」を「普通ない」と言うとおかしいように「半端ない」と言うのは、おかしな日本語です。
・「大迷惑」は、「だいめいわく」VS「おおめいわく」、どっち?
「おおめいわく」が伝統的。しかし近年は、「だいめいわく」と読まれることも多くなっている。
・「ぜひご覧になってはいかがでしょうか」
強引は「ぜひ」と穏やかな「〜てはいかがでしょうか」を合わせた表現に違和感を持つ人もいるため、避けた方がよい表現です。
・「容疑者の方」
一般に、人を表すことばのうち、敬意の度合いの低いほうから高いほうに並べてみると
やつ(奴) → 者 → 人 → 方 のようになります。尊敬しない人に対して「〜の方」というのは適切ではありません。
・「ピンクい」「緑い」
外来語を形容詞にしたもので、新しい言い方です。また、日本語には、もともと「みどりい」のような「い」の直前がイ列の音である形容詞はなく、「緑い」も新しい言い方です。
・「モーツアルトの子守唄VS子守歌」どっち?
「唄」は、長唄、馬子唄といった、邦楽(日本の音楽)に用いるのが標準的。モーツアルトの子守歌が正しい。
今日は、ピンクいネクタイでいきます!(^。^)