ワタシが日常気になる言葉遣いが「アイスコーヒーになります」「1000円からお預かりします」「よろしかったでしょうか」。 それから「ほぼほぼ」「まずまず」「やっぱし」「依存(いそん)」「秋田犬(あきたいぬ)」「松阪牛(まつざかうし)」など。なんか軽い違和感を覚えてながら、ムズムズしちゃうんだよね〜!♪(笑)
さて、この本。シリーズの第一作なんだけど、このブログに載せてなかったっけ?ブログの前だったかなあ!?ということで再読っ!ワタシの備忘録も兼ねているからね、このブログは。(笑)
へんな日本語にも理由(わけ)がある!「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」「こちら和風セットになります」「全然いい」などの“問題な日本語”を取りあげ、それがどのような理由で生まれてきたか、どのように使えばよいかを、日本語の達人、『明鏡国語辞典』の編者・編集委員がわかりやすく解説。一読して言葉の常識がわかる「使うのはどっち?」も収録。なかでも気になるコトバを二つ紹介しよう。
・おビールをお持ちしました
〜「(先生の)おカバンをお持ちします」の場合、「おカバン」 は先生の持ち物で先生を高めるために「お」 を付けているのですが、「ビール」は誰の持ち物でもなく、 極端に言えば、選んでいた自分の物で、 尊敬すべき相手がありません。この場合、「ビール」に「お」 を付けるのは言葉を上品に美しくするためで、「おビール」 のような語を美化語と呼びます。 上品な物言いをして自分の品位を高めるための表現ですから、 使うか使わないかには大きな個人差があります。さて問題の「 おビール」ですが、飲食店などで定着しているようですが、 広く一般化しているとは言えないのでしょう。「おジュース」 よりはまだましですが、 違和感を感じる人が多いのではないでしょうか。 美化語は自分が上品だということ示すための表現ですから、 一般化していないものほど使用効果が高いと言えますが、 あまり使いすぎると品位を失い顰蹙を買うことになります。
・コーヒーのほうをお持ちしました
〜もともと「〜のほう」 には物事をぼかしていったり遠回しにして言ったりする用法があり ます。一方、何らかの対比・比較する対象を念頭において「 ナシよりはリンゴのほうが好きです」と「 待つ身よりは待たされる身のほうがつらいよ」 といった言い方があります。フェミレスで、 スパゲティとコーヒーを注文した場合、 ウェートレスがスパゲティを念頭に置いて「 コーヒーのほうはあとになさいますか」 などと聞くことができますが、近年、 物事をぼかしたり遠回しにいったりする必要がない場合や、対比・ 比較の対象がない場合に「〜のほう」が多様されています。 使うほうは、 遠回しに慎み深く言ったつもりなのかもしれませんが、特に、 金銭のやりとりなど、 正確さが要求される場合では適切な言い方とは言えません。 必要以上のぼかし表現は、どこかに「逃げ」 の姿勢が感じられるとともに、 意思の疎通を妨げる要因ともなりかねません。注意が必要です。 スパゲティとコーヒーを注文した客に対して「 コーヒーのほうはあとになさいますか?」 と聞くのは適切な表現です。コーヒーだけを注文した客に対して「 コーヒーのほうをお持ちしました」というのは、 適切な表現ではありません。
「全然いい」「私って…じゃないですか」「こちら〜になります」「よろしかったでしょうか」「っていうか」「理由は特にないです」「ふんいき/ふいんき」「真っ茶」「わたし的にはOKです」「すごいおいしい」「ご連絡/お連絡」「こんにちわ/こんにちは」「台風が上陸する可能性があります」「おざなり/なおざり」「二個上の先輩」「昔、その公園で遊んだときがある」「とんでもありません」「猫に餌をあげる」「いう/ゆう」「耳ざわりのよい音楽」など。
いや〜気になるコトバの解説にスッキリしたわ〜!解説がわかりやすいっ!オススメです。(・∀・)
このシリーズ、併せて読もうっ!日本語の変化と奥深さを体験できますっ!♪
BOOK〜何が気になる?どうして気になる?…『続弾!問題な日本語』
BOOK〜『問題な日本語 その3』(北原保雄)
BOOK〜『問題な日本語 その4』(北原保雄)