「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

ESSAY〜目からウロコ!…『湯気学』(東海林さだお)

大好きな漫画家、エッセイストの東海林さだお氏。(^。^) 先日紹介したこの本、思わず笑っちゃったね!


BOOK〜全メニュー制覇!?…『偉いぞ!立ち食いそば』(東海林さだお
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20120122


その中で書かれている抱腹絶倒のハナシが、「湯気学」というエッセイ。これは目からウロコだ。こんなこと考えたことなかった。
でも確かに日本って、日本の食卓って、日本の食事ってアツアツの湯気とは切っても切れないよね。そのエッセンスを紹介しよう。



人の住むところに湯気あり。これまで人類は、研究課題としての湯気を見逃していたのではないか。これほどまでに身近な存在である湯気について、考察を試みた人はいたのだろうか。


人間と湯気は常に密接な関係にある。
人間は湯気と共に歩んできたと言っていい。
人類が火を道具としたときから、人類は身近に湯気をただよわせてきた。
湯気のない食卓は貧しい。
おでんの鍋からは湯気モーモー。おカンつけるヤカンから湯気。徳利からも湯気。


国民総生産(GNP)という言葉があるように、国民総湯気量(GSP)というものも考えられてよいのではないか。
日本人は食べ物が熱いとフーフー吹く。ラーメン屋などでは、あっちでもこっちでもフーフー吹いている光景が見られる。
ラーメンに限らず日本の食卓には熱いものが多い。
みそ汁、おでん、餃子、焼き魚、天ぷら…だから日本ではフーフー公認である。


ところが欧米のエチケットではフーフーはエチケット違反などである。違反であるから、うんと熱いものを提供するのも違反である。
正式な宮中晩餐会には日本料理を出さない。出すのはフランス料理である。もし日本料理を出したらどうなるか。
たとえば熱々のお吸い物とか、炊きたての熱々のゴハンとか。皇族、各国首脳の方々が、テーブルのあっちでフーフー、こっちでフーフーということなってしまう。したがって、日本人からみれば世界各国あらゆる食べものは「ぬるい」ということなる。ぬるいからそれほど湯気はあがらない。


インド人は手で食べるから、手で触れられないような熱いものは食卓に出ない。
中国でも舌がヤケドするような熱いものは出さないように思う。
こう考えてくると、湯気の総量は日本がトップと考えてさしつかえあるまい。
全国のラーメン屋、蕎麦屋、立ち食いそば屋、おでん屋から立ちのぼる湯気の総量だけでも、世界を圧倒しているのではないか。
湯気で勝つ
湯気で世界を制する。
ああ、考えただけでもゾクゾクしてくる。


なんでもアツアツの、舌がやけどするくらい熱い食べ物が好きなワタシです。(^。^)

ちなみに掲載されている写真はコレ!


GOURMET〜アツアツで激ウマ〜!…『石焼き らーめん火山』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111122


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