「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「おとなの関係 性と心とからだと愛」(亀山早苗+山路徹)

明治大学の大先輩のフリーライター亀山早苗さんは「性」をテーマに数多くの著作がある。そしてジャーナリストの山路徹氏は、麻木久仁子さんと大桃美代子さんとの三角関係で有名になったモテ男。

「おとな」だからこそ、愚かになろう…「男女」の達人2人だから語れる、究極のエロスと究極の自由についての対談集。そのエッセンスを紹介しよう。


・私が数多く取材してきた夫婦のうち、定期的にセックスを心身ともに楽しみ、男女であることを意識しながら暮らしている夫婦がどのくらいいただろうかと想い出すと、片方の手だけで足りるような気がする。それだけ夫婦の間では「セックスレス」が当たり前になりつつある。なぜ私たちは性について罪悪感や後ろめたさをもつ傾向があるのか、そして夫婦はなぜセックスレスになってしまうのか、解決策はないのか。婚外セックス、婚外恋愛は是か非か。性については、一般的な善悪の基準から離れて、いろいろな角度から考える必要がありそうだ。一緒に考えたいと山路徹さんと真剣に話し合った。


(山路)そもそも「秩序ある道徳的な恋愛」ってありえますかね。二人揃って愚かになることが「恋」だと思いませんか。


・(亀山)世間一般の男性は、安定した結婚生活も続けたいし、一方で不倫相手との関係も続けていきたいと思うものらしいんですね。要するに恋愛と結婚は分けて考える。今の奥さんと別れて不倫相手と結婚しても、また同じような日常がつづくだけだという醒めた考え方もありますしね。


・(山路)結婚生活とは、ひとつ屋根の下で円満な家族というドラマを演じることでもあります。夫は夫の役割を演じ、妻は妻の役割を演じる。子どもができると、父親役、母親役を演じる。演じることと、本音との間の乖離が広がっていくこともあるわけで、そういう欺瞞に耐え切れないというのが、人間が不倫に走る一因じゃないでしょうかね。


・(山路)ところで亀山さん、不倫されている時、旦那さんに罪悪感と言いますか、後ろめたい気持ちなりました?
 (亀山)うーん…。「だって好きなんだも〜ん」というだけでしたね。旦那とその人とは、別なんで。


・(山路)恋愛は常にしていたんですよ。恋愛は、往々にして予期せぬ出来事が起こるでしょう。それが喜びや苦しみに変わる。そういうことがない予定調和の人生は、ぼくには耐えられないものなんです。


・(山路)ぼく自身には、つきあった女性の写真を捨てられないということはありますね。全部持ってます。自分の人生の一部だった人ですから、その人の写真を捨てるのは自分の人生を捨てるような気持ちになるので。


・(亀山)女性のセックスは、男性が想像するよりもはるかに奥深いもので、それによってもたらされる快楽には際限がなく、一度その“快楽の扉”が開いてしまうと大変なことになってしまう。


・(山路)恋愛は愚かなものなんですから。理性的に過去の失敗を踏まえることなんて無理ですよ。一回一回、違いますしね。


・(山路)そもそもぼくは、心と体は車の両輪の関係にあって、どちらが欠けても前には進まないものだと考えています。一枚のコインの裏表と言ってもいい。そもそもセックスとは、言葉や他の行動では示せない愛情表現であると同時に、互いを補い合う行為です。心と体、どちらの要素が欠けても、男女の関係は成立しにくいはずです。


・(亀山)女性はセックスとの快楽とは別の、たとえば「愛情」なんか求めていないと思います。それに、実は女性のほうが男性より、セックス相手の許容範囲ははるかに広いんじゃないでしょうか。おそらく、女性本人が思っているよりも、好みでない相手とも平気でセックス出来てしまう。そうでないと、遊女なんて職業は成り立ちません。


・(山路)究極のセックスとは、合体しないで、クライマックスに達することができたら、それは最高なんじゃないかと考えているんです。
 (亀山)見つめ合うだけで、いっちゃう?
 (山路)たとえば挿入しなくても、一晩中抱き合ったままでいても、性的快感は得られると思います、なまじ挿入するよりも強い快感なんじゃないかなあ。心が通じ合っていれば、それができるような気がする。


・(山路)毎日魚を食べていると、たまには肉も食べたくなるわけで(笑)、だから世の中には「浮気」「不倫」と呼ばれるものがあるわけです。


・(亀山)女同士で「どこでしたことある?」という話になると、それこそいろいろな場所でやってます。会社の会議室とか。


はあ〜、いいなあ。やっぱり「幸せのカタチ」はいろいろあるんだねえ。ずっと恋していたいよね。オススメです。(・∀・)