- 作者: 「オソトdeゴハン」感動体験エッセイコンテスト実行委員会
- 出版社/メーカー: 生活文化出版
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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BOOK〜泣きながら読む!感動飲食店ガイド…『感涙食堂』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091105
ウチ(SA)のスタッフがこの本を買って、社内では今、プチブームになっていて、みな読みながら泣いた…。(T_T)
再び私も読んで泣いた…。(T_T) 朝の電車の中で読んで朝から涙目で出勤してしまった…。
ということで今回もっとも胸に響いたお話しをダイジェストで紹介しよう。
「これうめえな。何てんだい?」初めてばあちゃんと外食したとき、ばあちゃんが言った。
外食といってもファミリーレストランで注文した料理である。足が不自由になって出不精になり白内障もすすみ、耳も聞こえにくくなってしまった。
しかも誰がばあちゃんの面倒をみるだの、財産争いなどで生きる気力を失っていた。何を言っても淋しそうに毎日ぼーっと外ばかり眺めて落ち込んでいた。
「ばあちゃん、行ってみたいところはあるの?」
「楽しそうな、家族で行く食堂があるだろう?生きてるうちにそのところに行ってみてえなあ」「それってファミレスのこと?」
「何てえのかは、知らねえ。だけど道にあるだろ?ほら」「じゃあ、行こっか」
するとばあちゃんは、もう何十年も新しい洋服など買ったこともないのに、「まずデパートへ行って、カーディガン買いてえなあ」おしゃれをして少なくなった髪をとかした。「口紅つけてくんねえかい」という。薄化粧をした。あんなに嫌がっていたオムツもちゃんとつけた。そして、車椅子を押して出掛けた。
「昨日から眠れんかったよ」
頼んだのはスパゲッティカルボナーラ。「うめえなあ。うめえなあ」とばあちゃんが言う。
それがばあちゃんと食事をした最期だった。ばあちゃんは2004年、97歳で亡くなった。
私は、外食してスパゲッティカルボナーラを注文するたび、ばあちゃんのかわいい食べ方を思い出す。
外食には家で食事をするのとは違う、嫌なことを忘れされてくれる夢がある。ちょっとした贅沢は、歩けないばあちゃんにとって料理と同じくらい感動的でまるでレジャーを楽しんでいるようだった。
「ばあちゃん、天国へ行ったら、じいちゃんをファミレスに連れて行ってあげるんだよ」
…泣ける…。これを読んで祖母のことを思い出したんだよね。その他、「かみさま、おいしいです」「改心」「親不孝丼」「瓦礫と小さな命とビーフシチュー」などもケッサク!
この本はいいわー!超おススメ!(^^♪