「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『モテの構造』(鈴木由加里)

「モテ」の構造―若者は何をモテないと見ているのか (平凡社新書)

「モテ」の構造―若者は何をモテないと見ているのか (平凡社新書)

21世紀になってから、よく言われる言葉、イケメン、ブサメン、キモメン、オトメン…。(・。・) 見た目に関しての新しいボキャブラリーだよね。

さて、「イケメン」がモテるのは絶対的真実なのか?なぜ時に「勘違い系」のモテ努力に走ってしまうのか?「ちょいワル」男は本当にモテるのか?現代の若者たちが考える「モテない」とはどういうことなのか?このようなことを検討しつつ、男性を取り囲む「モテ」と「見た目」を関連づける文化とはいかなるものか、ということを綴ったのがこの本。そのエッセンスを紹介しよう。


若い世代の男性たちは「モテ」とは別のところで「見た目」を意識しているようである。現代の社会において男性は「モテ」と「見た目」をどう考えているのだろう。これが本書の出発点である。


・「恋愛」とは、お互いに恋い慕う感情の成立だが、「モテ」はそのような相互的なものではなく、不特定多数から「一方的に思いを寄せられる」という状態を指しているようである。この「モテ」に価値を置き、「見た目」を気にするという図式は恋愛の入り口にはなっても、恋愛そのものとは異なると考えられるのである。


・1980年代の終わりから90年代の半ば、高学歴、高身長、高収入の「三高」とされていた。現代の女性が望む男性像は、「三低」−低姿勢(偉そうな態度をとらない)、低依存(束縛しない、頼らない)、低リスク(安定した、リスクの低い職業)へと変化した


「数値」というものは、身長に限らず、「実測値」ということは以上のイメージを含み持つものである。このような数値のイメージに支配されているのは男性だけではない。例えば、女性の場合だと170センチを超える身長があっても、ぎりぎり160センチ代だと言い張るとか、体重も40キロ台として申告するとか、靴のサイズを小さめに言うとか、バストのサイズを大きめに言うとか…ということはよくある話である。女性の場倍、中途半端な高身長はマイナス要因と考えられることが多い。


橋本治「美男へのレッスン」で明確なブオトコを定義している。次の項目の一つでもあれば、「ブオトコ」だそうである。


A ある時から母親が目線を合わせてくれなくなった
B 女が「友達以上の関係」にしてくれない
C 自分のつきあっている女がどうも下品だ
D 目つきが悪い
E いくら身だしなみを整えてもモテない
F 着るものの趣味がコロコロ変わる
G 人に会うのがまったく苦にならない
H 自分がゲイかもしれないという可能性だけは絶対に認めない
I 服を着るのがメンドーだ
J 自分は人並み以上の人間だと思ってる。


氏が考える「ブオトコ」とは、自分の顔を客観的に判断できずに、「美男」の真似をしている人ということである。「無反省かつ自分に対する絶対的な肯定感を持っている人」が「ブオトコ」なのだ。  


やっぱり男は女性にモテたいよね〜。永遠のテーマだよね〜!( ^^) _U~~