「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『イチローの流儀』(小西慶三)

イチローの流儀 (新潮文庫)

イチローの流儀 (新潮文庫)

イチローが好きだイチローについて書かれた本はほとんど読んでいる。この本は10年以上にわたって取材してきたイチローのすべてに肉迫「天才」と言う言葉を好まなかった男がついに「天才」と認めた!?進化の秘訣を解明する最強のルポ!そのエッセンスを紹介しよう。


・身長180センチ、75キロ前後の肉体をいかに大きくするかより、いかに効率よく動かすか。強さよりもしなやかさを求めることの重要性を、イチローは長い道のりをかけて学んでいた。
マリナーズの森本貴義トレーナーは、イチローの筋肉を「つきたてのモチのよう」だと言った。その感想は初めて触れたときから変わっていない。イチローの手のひらには、野球選手特有の固いマメがない。バランスの良い体の使い方を象徴しているのが彼の、大きくしっとりとした手のひらなのかもしれな。


イチローのひとつひとつの行動=ルーティンにはすべて意味があった。「同じリズムで繰り返す」ことに意味がある。単純な一連の動きの中に自分を投じることにより、余計なことを考えない状況を作るのだ。「それまでは打席でやっぱりいろいろと考えてしまっていた。でもプロに入ってからやっぱりこれではダメだ、と。ただ。(無心の状態をつくることは)口で言うほど簡単ではないことですけど」単純な動作や習慣の繰り返しがメンタル面の安定につながった。一点を見つめることで、スランプの原因となる邪念を減らすことが可能になる。


・「一日の反省はグラブを磨きながら。昨日試合後に何を食べたか、よく眠れたのか、というところから、実際にゲームが終わるまでに起こったすべてのことをよく振りかえって考えてみる」


・「トレーニングは木と同じ。葉っぱや幹とか、見えている部分よりも根っこが大きいものだし。まずその根っこを大事にしないといけない。オフシーズンにウエイトを一生懸命やって大きくしてもシーズン中にその筋肉を維持できないとあまり意味がない。野球のシーズンは長い。その長さを基準に身体づくりを考えた方がいいと思う」


・(オリックス時代)「優勝した後、チームがどんどんよわくなっていった。それからは自分のモチベーションをどうやって保つのかが最大のテーマでした。そこで考えたのは、外的な要因のプレッシャーを感じているとモチベーションは保てなくなるということ。モチベーションが自分の中から生まれていればある程度た持てるのではないか、と」


・(和食の店で)「ここの店のご主人は、毎日お客さんを満足させているという実態をどうやってつかんでいるのかな。僕も毎日どんな試合でもお客さんを満足させたい、と思っている」


・「注目されることを苦しいなんて思わない。だって、注目されないと選手として終わってしまう。プレッシャーを取り除く方法?簡単です。ヒットを打たなきゃいいんですよ」


・「無駄なように見えることにも、すべて何らかの意味がある」


・(久保田五十一さんのバットについて)「あれだけのバットを作ってもらって打てなかったら自分の責任ですよ」1996年7月6日、近鉄小池秀郎に三振を喫して思わずバットを叩きつけたことが一度ある。その後、我に返って久保田宛に謝罪メッセージを送っていた。「何人かの選手から、自分の手がけたバットについてお礼を言われたことは過去にもありました。でも、バットの行為そのものを謝罪されたのはあの一度だけですね」と伝説的バット職人は語った。道具に対する意識の高さはイチロー流準備の特徴だった。


・幼いころから準備の鬼だった。父・宣之さんを1999年に取材したメモには「次の試合会場となる球場にはほとんどイチローと二人で下見に行っていた」とあった。そして、「小学校のときは遠足の下見もしました。さすがに次の年からそれは止めようということになった」とも。


「周りにはやばい、と思われながらやっていく。そんな感じがちょうどいいんじゃない?あいつなら心配ないよ、と思われているなんて自分としては全然面白くない」


・スランプに直面したときの対処法。「ベストの状態を思い出そうとしない。苦しい時に一番良い状態のことを思い出すと、理想的な状態と現実との大きなギャップを感じて余計苦しくなる」


「悪い球を打たないのではなく、いい球が来たら打つ。同じことを言い換えているだけかもしれないが。この気持ちの違いは大きいと思う」


「いつも人と違うことをしたい。人と同じ方向は見ない。人が変わるなら僕は変わらない。人が変わらないなら僕は変わる」


「何かを見たときに感じることが人とは全然違っている。そういう意味では僕はかなり人と違っていると思う」


「僕には苦痛に耐えるという概念がない。その意味では僕はまったく努力していません」


どの言葉も深いね…。かみしめたいな。これらの本も併せて読んでみよう。おすすめです。(^^♪


BOOK〜イチローのすべて!…『イチロー・インタヴューズ』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100507

BOOK〜一流になるヒント!…『イチロー 魂の言葉』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100413