「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜一流とは?プロとは?…『イチロー論』(張本勲)

イチロー論 一流とはなにかプロフェッショナルとはなにか

イチロー論 一流とはなにかプロフェッショナルとはなにか

昨年、イチローに抜かれたが、通算安打記録 3,085本を持つ「安打製造器張本勲氏。(^。^) V9が終わりミスタージャイアンツ長嶋茂雄が引退したあと、世界の王さんとのOH砲は、かなり昔のことだが、鮮明に覚えているのだ。この本もよかったよね。


BOOK〜日本最高打者の極意とは?…『最強打撃力』(張本勲
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090326


その張本氏が語る、一流とはなにか プロフェッショナルとはなにか、がこの本。なぜ張本氏やイチロー王貞治らは、超一流になれたのか?松井秀喜松坂大輔ダルビッシュ有中田翔など、現在の野球選手に欠けているものは何か?なぜ清原和博のように、素質や才能のある選手がすべてを発揮出来なかったのか?プロを目指すあなたに贈る一冊!そのエッセンスを紹介しよう。


イチローは、メジャー162試合でほとんどすべて勝負してもらえる環境にあるのだ。もし、日本でこの条件であれば(130試合で、ほとんど強打者には勝負してこない)王は1000本以上のホームラン、私も4000本以上の安打を記録していたに違いない


イチローが目指しているのは、首位打者ではなく、安打王である。打率は上がったり、下がったり、毎日数字が変動する。だが安打数は打てば打つだけ増える。イチローはそこに、モチベーションを見出した。だから、3割や首位打者よりも安打数にこだわるのだ。


・プレッシャーをエネルギーに替えれば、プレッシャーは自分のエネルギーになってくれる。プレッシャーは封じ込めようとすればするほど、敵となり、自分の最高のものを発揮することだけに集中すれば、プレッシャーは「自分の味方」になる


・私はイチローにはさらに上のレベルにチャレンジしてほしいと思っている。こと野球にかけては、ハングリーであり、どん欲であってほしい。まず、1941年に.406を記録した「最後の4割打者」といわれるテッド・ウィリアムズ以来の4割打者への挑戦である。達成すれば、実に約70年ぶりとなる異次元の記録となる。また、ジョー・ディマジオが1941年につくった56試合連続安打も異次元の記録である。通算安打に関しては、メジャーリーグだけで3000本の記録を達成してほしい。その次はもちろん日米通算でピート・ローズの持つメジャー通算安打記録4192本を抜いてほしい、と思っている。


・よくイチローのことを「天才」と呼ぶが、「ふざけるな!」と言いたいイチローほど努力をする選手は、私や王以外にはいないのではないだろうか。こと素振りに関しては、球界一振っていると自負している私は王の練習を見て、負けたと感じた。バットを振り続ける回数に関してではない。野球そのものに賭ける情熱に負けたのである。彼はまず、よく走った。守備練習でも「僕はあまり走ることが好きじゃない」と言いながらも、実によく走っていた。さらに王はひたすら、守備練習に取り組み、また走り続けていた。これを見て「負けた」と思った。


イチローに破られていない私の日本記録を列挙してみよう。1 9年連続打率3割(1966年〜74年) 2 打率3割通算16年(1960年〜62年、66年〜74年) 私はこの日本記録保持者である。
この記録は、パ・リーグだけで達成した。イチローは7年連続でメジャーリーグにいたので、日本では私がトップだ。ただし、日米通算記録となると、分が悪い。イチローは今年まで3割を打っているから、実に16年連続である。ちなみに23年連続3割というタイ・カッブの記録がメジャー記録である。


・私は、日本一、いやアジア一どん欲な、ハングリー精神の持ち主である。その証拠にプロ野球に入団してから、練習メニュー以外の素振り300回は23年間一度も欠かしたことがない。これは一日たりとも欠かさなかった。それでも悔いることがたびたびある。ああ、飲みすぎた。ああ、遊ばなければよかった…、と。後悔してもはじまらない。これが私のハングリー精神である。これを本番に活用していた。「俺は今日まで、これほど練習をしてきたではないか」言ってみれば、自己暗示のようなものだ。練習は決して自分を裏切らない、というのは真実である。


・アマチュアレベルなら我流でも通用するだろう。しかしプロで我流は通用しない。なぜならプロの世界では、対戦相手が講じてくる厳しい制約の中で、安定的、継続的な成績を10年、20年と出し続けていかなければならないからだ。それなのに、基本を満たさない我流では通用するわけではない。


いよいよ球春到来!今年もイチローから目が話せない!(^。^)