- 作者: 児玉光雄
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/03/16
- メディア: 新書
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さて、イチローや松井などのスポーツ選手の心理に関しての著書が多い児玉光雄氏。氏の総括的ともいえるモチベーション論がコレ。そのエッセンスを紹介しよう。
・なぜ、イチローは、名選手なのか。それは、彼自身が、幼い頃から「やる気」を高める工夫を繰り返してきたからだ、と私は考えている。
スポーツ心理学の専門家として、私が着目しているのは、イチローのモチベーションである。
彼の場合、特に、「内的モチベーション」が非常に高い。簡単にいえば、自分の心の中に「やる気」を見出し、持ち続けることだ。自分がコントロールできることに全力を尽くす意志、と言い換えてもいい。
・イチローは、自分でコントロールできないことにあまり興味を示そうとしない。例えば打率がそうだ。打率よりも一本でも多くヒットを打つことの方が彼にとっては大事で、ヒットの量産に、より高いモチベーションをもって挑む。イチローは、「調子が悪い日ほど、野球をしていて楽しいし、わくわくする」と語っている。ヒットを打てなかった試合では、なぜ打てなかったのかを自分の頭の中で追求する。そこに打者としての醍醐味があるという。
これは、結果志向を捨てて、プロセス志向になるという意味でもある。プロセス志向に徹すれば、自分にとって
悪い結果が出ても、やる気を失うことはない。常に学習のアンテナを張っている。結果のよしあしではなく、一打席、一球から何かを学び取ろうとし、飛躍の前兆を感じようとする。
・イチローがは、自分より高打率の選手には拍手を送り、称賛を惜しまない。なぜなら、イチローにとって、自分のパフォーマンスを最大限に発揮することが大切なのであり、他人の成績は関係ない。だからこそ「ヒットを打つ」という一点に全力を尽くすことができる。 モチベーションを高められない人たちの共通点は、他人を意識しすぎることだ。
・モチベーションを構成する六要素
1 才能・特技
2 ビジョン・目標
3 内的モチベーション
4 外的モチベーション
5 人間関係
6 環境設定
・アメリカの心理学者F・ハーズバーグの「モチベーションの二要因説」(「動機づけ要因」と「衛生要因」)
1 「動機づけ要因」〜達成感、承認・評価されること、仕事そのもの、責任をもたされること、昇進、成長
2 「衛生要因」〜経営方針、上司との人間関係、作業条件、賃金、同僚との人間関係、部下との人間関係、地位、雇用の安定
これらの本はどれもオモシロイ!(^_-)-☆オススメよ!
BOOK〜『松井秀喜に学ぶ壁をブチ破る心の持ち方』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090517
BOOK〜目標を達成するための思考法…『イチロー頭脳』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090320
BOOK〜至高の頭脳が自然と身につく…『イチロー哲学』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090319
BOOK〜孤高を貫き、成功をつかむ…『イチロー思考 77の工夫』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090309
BOOK〜イチローと松井の比較心理学…『イチローに見る勝者の発想』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080826