「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『鷹論。愛と礼節と生きる闘志』(加藤鷹)

鷹論。―愛と礼節と生きる闘志

鷹論。―愛と礼節と生きる闘志

男性であれば、一度は聞いたことのあるAV男優、加藤鷹。(^J^) 6000人以上の女優を相手にセックスをしたといううらやましい(?)実績の持ち主なのだ。その世界で頂点を極めた哲学がコレ。

どん底の生活、どん底の精神状態から生まれ変わるために、前の名前を捨て、「鷹」になった。戸籍も変えた。一度、“死んだ”ということだ。名前を変えるほど捨てたかった、「加藤鷹“以前”」の影。そして「加藤鷹“以後”」の光。影と光を通して見つけた人生の真実とは。そのエッセンスを紹介しよう。


AV男優になって20年。6000人以上の女優を相手に5000本以上の作品を撮影してきた。「うらやましい。やれるものならやってみたい」と思うかもしれない。しかし、あらかじめ準備されたセットの中で、照明やマイクや多くの視線に囲まれながら、初対面のオンナと裸で向かい合い、「はい、やってください」とセックスする状況。監督が意図するシナリオに沿って、相手の女性を最高にエロく、魅力的に魅せる使命を、自分が負うのだ。あくまでも自分は脇役に徹しながらペニスはびんびんに勃起させ。女優を喘がせ。何度もイカせることが求められるのだ。つまり、今、目の前の女の子が、どんな反応をするか、全くわからない状況下で、自分の「息子」をコントロールしながら、失敗が許されないガチンコの真剣勝負を毎回課せられるのだ。


・男は、いつも女より上に立っているものだと思っていた。セックスも「オレがやってやる」「オレが喜ばせてやる」っていう、上からの視線でしか見ていなかった。ところが、、それはとんでもない。実は、男は女の人に、「させていただいる」のだ。男はどんな男も女性の胎内から生まれてきた。セックスをするにも、神秘の母胎と、偉大なる母性をあがめるしかないんだ。結局、女性というのは、男よりはるかに素晴らしい存在だと認識して。素直に、「下からの目線」で見れるようになればいいのだ。それができたら、セックスも恋愛も人生もすべて変わってくるはず。


・25歳のときから20年間、オレがずっとAV男優を続けることができたのは、なぜか。それは、単に逃げ道を自分でつくらなかったからだ。この仕事を辞めて。違う道に行こうと思えばいくらでもできただろう。でも、オレは自分の中で逃げ道をつくらないと決めてしまった。だったらあとは前に進むしかない。オレはもう、二度と「自分には何も残ってない」という挫折だけは、味わいたくなかったんだ。


・オレはまず、女優さんと撮影に入る前、顔を合わせたら、瞬時に情報を読み取るようにしている。まずは女優さんの顔つきや様子、しゃべり方や声のトーン。態度。ファッション、そういったものを観る。それらすべてが情報だからだ。なかでも。オレがいちばん気にするのは「顔色」。そこから入る。顔色を見れば、体調がわかる。その日の体調がいいか悪いかは、メンタルにもセックスにも大きく影響するから、大切な情報源だ。


セックスでいちばん大事なのは「愛」それ以外にない。「あなたを誰にも負けないくらい大好きです。いっぱい愛しています」という気持ち。セックスの大前提はそこにある。その気持ちに自信をちゃんと持ってさえいれば、はっきり言って。テクニックも何も必要ない。下手でもいい。オレはそう思っている。


「今日、コンドーム持った?」というのは、「今朝、歯を磨いた?」というのと同じレベルの話だと思っている。大人たちは責任を持って、コンドームを着けるよう、もっと徹底して思春期のうちに今日ううすべき。


・男が射精をすると、性的興奮が収まるだけじゃなく、気持ちを収まってしまう。心電図のたとえで言えば、心肺停止状態のようなものだからそのときはリップサービスをする余裕などなく、本音しか言えなくなる。つまり、射精が終わったときの言葉こそ、男の本音だ、ということ。行為の直後に相手の目を見て「やっぱり好き」って言えたら、ホンモノの重みがある。ところが、女の人は、セックス前の欲情した男の告白を愛だと勘違いしている。本音は、終わったときにしかわからない、。ということを覚えていたほうがいい。


・オルガスムスを迎えると涙が流れることについては、医学的にも解明できている。本来、人間の眼の構造は、24時間涙を流し続けられるようにできているらしい。それを、理性でストップさせているだけなんだ。その理性をたがが外れて、プラスもマイナスもない状態、つまり「無」になると、涙が自然と流れてくるという仕組みだ。オレは、セックスに対して、常に「イカせる」という感覚はなくて、基本がいつも「無」なんだ


ん…。鷹さんみたいになりたい…なれないなあ…。(^^ゞ