「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「男というもの」(山口洋子)

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作詞家、小説家の山口洋子さん。銀座のママでもあり、五木ひろしの育ての親でもあるよね。きっと男と女を知り尽くしているんだろうなあ!いろいろと教えて欲しいなあ……ということで読んだのがこの本っ!(・∀・)


愛していて欲しいけれど縛られるのはごめん。女は惚れていろ、男は自由にやる。これがどこまでいっても男の本音と理想なのである」 男と女の「愛」と「性」における本性・本音をズバリと抉り出す痛快エッセイ」そのエッセンスを紹介しよう。

 

女にとって、男のいちばん魅力的な顔の瞬間というものは、例のあのことを終わって煙草をいっぷく、ふっと他のことを考えている横顔である。
それにも条件があって、ちゃんと女を心ゆくまで満足させたあとでないといけないイヤというほど、女をシャウト(叫び)させ、自分もそれにあわせて小気味よく切りあげた情事のあとの男の姿ほどかっこよく、かつセクシーなものはないと私は思う。
 
・反対に女がいちばん嫌だと思う男の顔は、恋人である自分と一緒に居ながら他の女にチョロチョロと眼鏡をとばす、そのときの顔である。そのときほど、男が卑しく、あさましく、助平なバカヅラに見えることはない。
 
男にとって女は、人生の華(あい)であり、エネルギーであるけれど、女にとって男は人生そのものである。
 
男は着せてみて、女は脱がせてみてこそ初めてその本音本性がわかる。
 
・男は遊んで、いろんなことを放出して解消しながら歩いて行く。女っていうのは何かしら受け止めながら、歩いてしまう。
 
・女が男に傘を持ってゆけ、ゆけ、とすすめるのは、傘を邪魔にして帰りに飲みに行かないようにという深謀遠慮なんだよ、あんた。
 
・肌合いとか肌が合うというのは、ただの皮膚感覚だけではない。日本語で「肌」とは、心の感触です。肌が合うというのは皮膚感覚のみが合うのではなく、心の間合い、ひだひだがぴたりと合う感じ。
 
・女にしてみれば、あのクライマックスの瞬間は、天をめざして天馬が駆け上がってゆくか、地の底に気持ちよく落ち込んでゆくような気分だから、「おいで、受け止めてやる!」という男の一言が、それこそ決まりィってもんで、あとはよけいな言葉などはいらない。少々あらめの鼻息だけで沢山である。
 
・女性の身からいうと、セックスの味、不出来などは実をいうとそれほど問題じゃない。惚れた男とからだを合わせられたということじたいが最高の歓びので、そこらあたりは男性のセックス観と大いに開きがあるところである
 
・雨が振ると女は男が欲しくなるかという根拠。ピーカンと晴れまくった青空の下で一発やりまくりたいとは男の欲求であるが、女の願望はどちらかというと暗い湿っぽいホテルの一室か、何かでで、じめじめシコシコと行いたい。それにはやはりモトモト灰色の雨の日が最適なのである。とにかく外が濡れてりゃなかも濡れやすいというのが結論だが、好きな女がいたら、晴れた日に三回口説くより、雨の日に一回口説いた方が効率が良い。
 
情事を済ませたとたん、女は夢を花開かせ、男は旅を考える。
 
なんにしても男性(スター)は女の想像外で生きて欲しい。いわばつかまえどころのない自然体のみが、訳知り女をホロリと参らせたり芯から喜ばせたりするからである。

 

なかなか鋭いなあ……女は怖いなあ……分からないなあ……もっと社会勉強しなきゃ。オススメです。(・∀・)

 

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