「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『“検討します”を言わせない営業術』(浅井隆志)

“検討します”を言わせない営業術

“検討します”を言わせない営業術

タイトルに惹かれて読みました。(^_^) 著者、浅井隆氏は、 株式会社セールスの学校代表取締役社長。みずから、売れない「ダメ営業マン」から「売れる営業マン」に大変身した経験をもとに著者が、自らの体験をもとに、心理学をテクノロジー化したもの。かなりウチとの共通点があるなあ…。SA学んだのかなあ…。(^^ゞそのエッセンスを紹介しよう。



「営業マン七つの落とし穴」と題して、「営業マンは笑うな」「営業マンは汗をかくな」「営業マンは嘘つきであれ」「営業マンはサボれ」「営業マンは頭を下げるな」「営業マンはノルマを達成するな」 そして…「営業マンはしゃべるな」〜話すネタがなくても、相手の話を引き出すテクニックがあれば十分です。お客様の聞き役に徹することで、お客様が何を求め、お客様が何を望んでいるか、正確に把握できるようになるのです。人間には「認めてもらいたい欲求」=自己重要感があります。それを満たす存在になれば、営業マンとして、人間として、影響力をもつことになるのです。キャバクラでも、営業の現場でも、お客様の話をじっくり聞く。相手を無条件に受け止める。はじめの一歩は、じっくり話を聞くことです。自分の口を閉じれば、相手の心は開かれます。


アメリカで高名なカリスマ講師、ブライアン・トレーシーいわく、「幸運や成功の85%は人間関係で決まる」これを営業に当てはめると、契約を獲得するためには、あなたが提供する商品やサービスの知識は15%にしかすぎず、残り85%のコミュニケーション能力が重要だと置き換えられます。


・人間が行動を起こすときには、「欲」と「痛み」の二つの理由があります。セールスで大切なのは、お客様に「欲しい」と動機づけするために伝えるべきことはメリットです。さらに、メリットの先のメリット=ベネフィットを伝えることができれば、心をつかむこともたやすくなり、あなたのセールスは飛躍的に上手になります。


「テストクロージング」はそのものズバリ、クロージングのテストです。ここでのポイントは、「もし仮に」「例えば」「ちなみに」などの枕詞を使い、仮定として聞くことが重要です。「もし仮に、契約するとなれば、ご予算の上限はどれくらいでお考えですか?」「例えば、契約する場合、時期はいつごろをお考えですか?」「ちなみに、今回ご契約をされる場合、他にご意見を伺わなければいけない方はいらっしゃいますか?」「次回見積もりのご提案ですが、もし仮に、ご予算や内容がご満足いただける内容でしたら、いかがでしょうか?」


・提案の二つのルール

ルール1 「お客様の使っている言葉を使う」=専門用語は使わないこと。
ルール2 「理解度を確認しながら進める」=お客様が選手で、あなたはペースメーカーです。


・実はクロージングはとても簡単です。しかも、たった一言です。「いかがでしょうか?」あなたがすることは、お客様に決断を促すことです。決断を促し、お客様が了承したときは、「お願いします」と言ってくれるはずです。


30分で親友になる方法
〜人は、相手の情報を知ることより、自分を知ってもらうことに喜びを感じます。この心理学的な背景をもとに、30分で親友になる方法が成立しています。会話の流れは、現在 → 過去 → 未来の話で終わります。男性であれば、現在の仕事から始め、女性で既婚者であれば、現在の家庭についてから会話を始めるとスムーズです。この流れで話をすることで、ついつい話をしてしまいます。生い立ちを話したお客さまは、自己重要感が満たされます。生い立ちを聴いたあなたは、お客様の価値観や考え方の根本を知ることができます。


・人を惹きつける話の構成には、問題 → 解決 → 商品説明 の流れになっています。表現を変えると、悩み → ベネフィット → 商品説明となります。売れない営業マンは、商品説明から話を始め、売れる営業マンは、お客様の得(ベネフィット)から話を始め、十分に興味を惹いて、関心をもたせてから、初めて商品の話をします。


BIBRO(ビブロ)セールス
1 benefit ベネフィット 顧客の利益・メリット 〜あなたの提供する商品やサービスで得られる、メリット、プラスのこと。あるいは回避できること。
2 item アイテム あなたの提供する商品やサービス名〜一言で言うと、あなたの提供するもの。ネーミング、サービス名。
3 process プロセス 導入手順 or 実施プロセス 
4 option 可能性 さまざまなベネフィット 〜 あなたの商品やサービスで得られるさまざまな可能性。


・商品説明で大切なことは、他店や他社、類似商品ではなく、あなたの提供する商品を買う正当性を証明しなければいけません。商品説明のトークは三段階。

1 一般論 〜 冒頭に一般論を入れるだけで、反論が正当化され、言葉のトゲがなくなります。 
2 反論 〜 一般論の行動での、「デメリット」や「間違い」
3 結論 〜 あなたの持論や、方法論、おススメ。「なるほど」と言ってもらえること。


・心理学の巨匠カール・G/ユングとジョーゼフ・キャンベルのコンセプトを発展させた『ライターズ・ジャーニー』というシナリオ・テクニック書があります。これをもとに「ライオン・キング」「スター・ウォーズ」など数々の脚本が書かれました。

生まれた時代 → 生まれた地域 → 幼少時代の話(性格、失敗談など過去の弱み) → 家族の様子・家庭環境、印象深いこと → 学生時代に学んだこと → 初めての仕事での疑問、挫折(中くらい) → 新天地・転機 → とまどい・挫折(大きい) → 転機(人との出会いや出来事) → 強みを弱みで表現 → 使命・ミッション

人生には、必ず山と谷があります。だからこそドラマになり、人を感動させるのでしょう。


その他「営業マンは場をつくれ」「営業マンはモノマネ芸人になれ」「営業マンは母になれ」「営業マンは鳥になれ」「自分をぶっちゃける=自己開示しながらの自己紹介」「失敗をぶっちゃける」…などもSAとの共通点があるなあ。(^J^)