- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/03
- メディア: ハードカバー
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さて、このブログではおなじみの稀代のベストセラー作家・東野圭吾氏。(^v^)私は、全作品を読破しているのだ!時々、東野作品を読んでいないと中毒症状を起こすくらい夢中になってしまうのだ!(^^♪
さて、最新刊のこの本は、最高傑作かも!?帯にも、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。との東野圭吾氏は語っている。「加賀さん、あなた、何もわかってない」ってセリフも気になるよね。 テーマは、親子愛だね。ラスト30ページくらいに不覚にも涙してしまった…。(T_T)
舞台は、日本橋。私は知らなかったのだが、日本橋の上に麒麟の像があるのだとか。しかもその像には翼があるのだ。そこからインスピレーションを受けて、書いた作品なのだとか。寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。やがて男は亡くなる。その容疑者らしき青年は、トラックにはねられ、やがて死亡。しかし、彼の持ち物から、被害者の財布と書類鞄を所持が発見される。果たして、この男が殺したのだろうか?その背景には思いもよらないストーリーが隠されていた…。さて、「キリンノツバサ」とは?そのエッセンスを紹介しよう。
・「殺人事件ってのは、癌細胞みたいなものだ。ひと度冒されたら、苦しみが周囲に広がっていく。犯人が掴まろうが、捜査が終結しようがその浸食を止めることは難しい」
・「あなたが見てきたのは死体であって人間ではありません。私は、死んでいく人たちを見てきました。何度も。死を間近に迎えた時、人間は本当の心を取り戻します。プライドや意地と いったものを捨て、自分の最後の願いと向かい合うんです。彼らが発するメッセージを受け止めるのは生きている者の義務です。加賀さん、あなたはその義務を放棄しました」
・『水は嘘をつかない。水に嘘は通用しない。水をごまかそうとしたら、すべて自分に跳ね返ってくる』
・「公式を覚えれば、いろいろな問題が解けるようになる。ところが最初に間違ったことを覚えてしまうと、何度でも同じ間違いを犯すことになる。そういうことってありますよね」
・「人は誰でも過ちを犯す。大事なことは、そのこととどう向き合うあだ。逃げたり目をそらしたりしていては、また同じ間違いをする」
この本を読んで父のことを思い出しました。
MESSAGE〜『亡き父からのメッセージ』(小野塚三夫)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20101216
親の愛情ってありがたいよね。無償の愛だよね。涙があふれて止まらない…。(T_T)