「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜あの名作再び!…『火の鳥 黎明編』(手塚治虫)

火の鳥 1・黎明編

火の鳥 1・黎明編

言わずとしれた、漫画の神様、手塚治虫のライフワーク火の鳥。(^u^)
最初に読んだのは、小学校の5年生の学級文庫。それから何度読み返したことか。小田原の実家には火の鳥が全巻揃っている。その第一作でもあり未完なのだ。


おそらく20年ぶりだろうか。再度読み返してみると新たな気づきがいっぱい!\(◎o◎)/!
不死鳥である火の鳥の生き血を飲むと永遠の命が手に入るという。それを狙う邪馬台国の女王卑弥呼。その命を受けた猿田彦。そして…。あまりに壮大なドラマなので、書ききれない。あとは読んでね。中でも印象的なセリフを紹介しよう。


ナギ 「なぜおまえだけが 死なないで おれたち人間は みんな死んでいくんだ どうしてそう不公平なんだっ?」


火の鳥 「不公平ですって?あなたがたは何が望みなの?死なない力?それとも生きてる幸福が欲しいの?虫たちがいるわね それも生きてるわ たった 半年ぐらいしか生きていないのよ カゲロウはもっと短いわ 親になっても たった三日の命よ それでも不平はいいませんよ 虫たちは自然がきめた一生のあいだ ちゃんと育ち 食べ 恋をし 卵を産んで 満足して 死んでいくのよ 人間は虫よりも 魚よりも犬や猫や猿より 長生きだわ その一生の間に…生きているよろこびを見つけられれば それが幸福じゃないの?


ナギ 「お前のいってることはなんだかわからねえ! とにかく おれはおまえをしとめてやる」


火の鳥 「ナギ どうしても わからなければ あなたは死ななければ ならないわ」


…深いなあ!生と死をテーマにするって。これを機会に全巻読み返してみよう。おススメ。(^o^)丿