「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

HUMAN〜暗闇で人のぬくもりを伝える!…「DID代表 金井真介」


私の46歳の人生の出来事の中でベスト3に入るだとうと豪語する、ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」。(^O^)/ ここでも紹介したよね。


EVENT〜あの衝撃!再び!…『ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091118
EVENT〜衝撃!感動の真っ暗闇!…『ダイアログ・イン・ザ・ダーク

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20081009


朝、いつものように、朝日新聞をめくったら、どこかで見た顔が!DIDの代表の金井真介さんじゃあーりませんか!(^。^)


朝日新聞 be on Saturday  フロントランナー 

ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン 代表 金井真介さん(48歳) 
『暗闇で人のぬくもりを伝える』


目をこらしても眼前の指先の形さえ分からない。そんな「照度ゼロ」の世界を堪能するダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)。ドイツの哲学者・ハイネッケが考案し、世界30カ国で600万人以上が体験したというエンターテインメントを日本に持ち込んだ。

DIDでは、参加者は数人のチームに分かれ、アテンド役の視覚障害者に導かれて施設内を探検する。光が遮断された空間には、落ち葉が敷き詰められていたり、水が流れていたり、橋が架けられていたり…と、様々な仕掛けが配されている。足を踏み入れて真っ先に感じるのは、自分が消えてしまうような恐怖だ。白杖(はくじょう)で、足場を確かめ、手探りするように進むと、視覚と入れ替わるように聴覚や嗅覚が起動し始める。声を出さない限り、自分の存在は周囲に伝わらない。だが、見知らぬ人同士で声をかけあううち、恐怖は解け、心地よさに変わっていく


「体験を終えた人は、暗闇に驚いたというより『初対面の人とこんなに楽しく話せたのは初めて』と口々に言います。DIDの本当の目的は、単なる暗闇体験ではなく、人との『ダイアログ』なのです」


暗闇は人を『元に戻す』メディアだと思います。素の自分に戻り、暗闇で感じた人のぬくもりや信頼感を企業や家庭や地域に持ち帰ってほしいというのが私たちの願いです」


「私たちは日頃、視覚情報に頼り、見ただけでわかるつもりになっています。でも、見ることで生まれる固定観念や先入観もあるそれは人と人との対等なコミュニケーションの妨げになることがある。暗闇では容姿も肩書や地位も関係なく、「ただ一人の自分」として参加できる。対等なコミュニケーションの場として、暗闇は最適なのです」


「暗闇では、視覚、地位や名誉など、それぞれが大事だと思っているものを手放さなければいけない。大事なものを手放すと、人は不安になり、孤立したような気持ちになり、一瞬、この暗闇から出られないのではと思う。そして出るためには、これまで「弱い存在」だと思っていた視覚障害者のサポートが必要で、チームの人と協力する必要があることが分かってくる。励まし合いながら進むうちに、お互いが他人じゃない、という気持ちになるのだと思います」


「2年半ほど前、30代半ばの男性が来られました。末期の肺がんで余命わずかという状態で、最期にDIDを体験してみたいと思ったそうです。暗闇から出てきて、二つのことを話してくれました。自分は病院では「死にゆく人」として扱われ、一方で家族からは「死なない」と言い続けられている。でも、暗闇ではどちらのレッテルも貼られずに、みんなが普通に会話をしてくれて、うれしかった。と。もう一つは自分は衰弱していてもう何も感じることはっできないと思っていたが、水をさわり、お茶を飲み、人生の最期まで、感じることができるんだと思った、と。その後、間もなく亡くなったそうです」


DIDは、福祉でも教育でもない、「ソーシャル・エンターテインメント」と名づけています。ただ、視覚障害者の雇用の場として、欧州のようにしっかり常設化し、東京だけでなく地方にも広げたいと考えています。DIDでは、視覚障害者は「助けられる」という受け身の存在から、参加者たちを「リードする」という側に回ります。体験者からお礼を言われることで。充実感も感じる。アテンドの中には、この仕事のために地方から単身で上京してきた女性もいます。「ここに私の本当にやりたかった仕事がある」と。もし短期開催であれば、ここで充実感を味わっても、また元の生活に戻る。その落差を何とかするためにも、雇用の場として確立したいと考えています」


「もうからないことなのに、のめり込むのは変ですよね。でも、今日まで続けてきたのは、やはり楽しいからです。他人に対して閉じていた人が体験後、人と楽しそうに会話している。人が変わるのを間近で見ることは楽しい。そして、個人が変わるだけでなく、一人一人が体験を持ち帰ることで、少しずつ社会が変わるかも知れないという期待もあります。DIDは、社会を静かに変えていくインフラだと思います。我々がやめれば、日本から消えてしまう。そんな思いでやっています」


金井さんを個人的に、応援しています。まだ、未体験の方は、ぜひ自分で確かめて欲しい。すっごいよ〜、楽しいよ〜!(^^♪


ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO
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