- 作者: 小松成美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が今、もっとも注目しているノンフィクションライターの小松成美氏。この本は数多いイチロー本のなかでもトップクラスの面白さだったね。中身の濃さが違う(^^♪
BOOK〜珠玉のイチロー本!…『イチロー・オン・イチロー』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091023
時々、テレビにも登場するけど、彼女のコミュニケーション能力はたいしたものだよね〜!そしてこの本のタイトル!まるでウチ(SA)のトレーニングの中身みたいじゃあーりませんか!(^。^)
イチロー、中田英寿、YOSHIKI、中村勘三郎といった超一流の人の信頼をどうやって勝ち得たのか?なぜ彼らは小松にだけ心を開いたのか? 「小松マジック」とまで言われ、どんな人の心も開き、信頼を得る達人がそのコミュニケーションコテクニックを初めて明かす。そのエッセンスを紹介しよう。
・私はノンフィクションライターという仕事をしながら、人の心を開く、また人の心に触れるための技術があれば、どんな労力を使っても習得したいと願っていました。でもどんな場合でも完全に通用する「人の心をひらく技術」は存在しません。でも人の心を開くのは特別なテクニックによってではありません。尊敬や誠意を表わすマナー、情熱は憧憬や好奇心といった心の熱が伝わったときに、それを感じた人の心は、震え、開いていくのです。
・人と出会い、その人の言葉に耳を傾ける。私の仕事の半分は、この行為によって占められています。どうすれば人と心をつなぎ、しっかりと話を聞くことができるのか。今現在も、日々そのことを考え続けています。
・話すことと聞くこと、その行為を繰り返す中で、私はお互いを理解するために、そして自分の気持ちを伝えるためにはまず、「聞く」ことがもっとも大事だと確信するようになりました。「聴く」は意識を傾注して受け取ること、「聞く」は耳を澄まして自分の内に響かせること、とでもいいましょうか。文字の雰囲気とは逆に、「聞く」のほうが積極的な行為だという気がしています。
・対話を重ねて相手の心にわけ入っていくという行為は、その人が内面に守っているとても柔らかな部分に触れていくということです。だから細心の注意を払わなくてはなりません。相手が内面を語る声を発したら、その言葉だけでなく、その人の表情や雰囲気、仕草などすべての情報を総じて考え、自らの答えと次の会話の展開にまで責任を持たなければならない、ということを肝に銘じてください。
・本を読むことは、人の話を聞くことにとても近い行為だと私は思っています。文字を作家の「声」と捉えるのです。文章が「声」であれば、読むことは聞く行為とまったく同じになります。私は、本を読みながら、よくその作家のことを思い浮かべます。なぜこうした物語を描いたのか、どうしてこの文章にこの単語を用いたのか、作家の思考や人生を思い浮かべながら読むのです。そして、たった一つの答えはないけれど作家の気持ちをトレースして答えを探します。
・人間の心の豊かさは、どれだけ好奇心を持っているかに正比例するのではないかと思います。「知りたい」という思いが「知る」ことにつながる。実際に知ることによって内面が豊かになる。内面が豊かになると、それについて誰かと話したくなり、新しい会話が生まれる。
ん…深いなあ…。具体的にもっと知りたい方は読んでね。おススメです。