「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜説得力より納得力!…『誤解されない話し方』(梅田悟司)

誤解されない話し方 説得力より納得力 (講談社+α新書)

誤解されない話し方 説得力より納得力 (講談社+α新書)

ウチ(SA)のトレーニングでは、「何を話すか」ではなく、「どう話すか」、そして「誰が話すか」が大切というメッセージを送り続けている。(^。^)

この本は広告のプロ、電通のコピーライター・梅田悟司氏が書くコミュニケーションの入門書。会話の8割は誤解!あなたの意見が会議で通らないのは理由があるのだ。そのツボとコツを紹介しよう。


コミュニケーションに誤解は付きものである。言語学のある統計によると、日本語の会話の判読率(正しく理解できる確率)は、二割に過ぎないとされている。つまり、会話の八割は理解されず、誤解されているのが現実なのだ。しかもこの傾向は、近年になって悪化しているというから見過ごすことはできない。誤解を招いている理由は、大きく二つ。一点目は話す側・聞く側の姿勢によるもの。二点目は、日本語の言語構造が持つ難しさによるものである。


・相手から好意を持たれたいなら、相手の仕草を真似することから始めるといい。多くの人はこいった類の法則を耳にしたことがあるのではないか。しかし本当に大切なことは、「動作を同じくする」のではなく、「心を同じくする」ことなのではないだろうか
「人と自分の間には、見えない鏡が存在している。相手の反応はまさに自分の言動によるもの。だからこそ相手の反応を変えたいのであれば、まずは自分の言動を変えなければならない」


【伝えたいときほど話を聞く】

話を聞くことは、いちばん大切なコミュニケーション・スキルである。人間の心の大きさには、各々のキャパシティがあり、それ以上の情報を許容できない。自分の考えていることを言うことなく別の意見や情報を詰め込まれることで、頭のなかがオーバーフローになってしまう。だからこそ、まずはこちらが話を聞くことで相手の頭に空き容量を作らせ、そこに新しい情報を入れていったほうが得策である。コミュニケーションにおいても、急がば回れ、なのである


【松竹梅の法則】

答えを出したり、相手に条件を提示する際には、三つの方向性を提示すると同意が得られやすいとされている。松竹梅という選択肢を示された場合には、竹を選ぶ可能性が高いという心理が元になっている。


【成功談には失敗談を加える】

よく「人の不幸は蜜の味」という言葉を耳にする。言い得て妙とはこのことで、誰も相手の成功談には興味が湧かないが、失敗談には身に乗り出してまでも聞こうとする傾向がある。それゆえ、失敗談を始めとして、短所やコンプレックスを自分の味方にできる人の話は強い。その典型的な例はお笑い芸人の方々である。容姿から過去の経験まで、自分の不幸話を笑いながら話し人気を博していく。しかしテレビで見ている視聴者は彼らのことを決して「かわいそう」と思って見ていない。むしろ「そんなことまでよく自分から話せるね」と器の大きさや人間性を認めるようになる。これもひとつのコミュニケーション・スキルと言えるのではないだろうか。失敗談には人柄が宿る。自分の成功体験を自慢したいときには、失敗談も加えて話すことを心掛けてみてはいかがだろうか。


・ひとつの結論に至った。コミュニケーションという戦場で手にすべき武器は、相手を黙らせるピストルではなく、相手を受け止めるスポンジであることを。不平も不満も心配もすべて吐き出させることで、言葉になっていない本当の気持ちを理解することが先決である。そうすることで「自分の意見をいかに通すか」という作戦を練ることができることに気が付いたのだ。



『「だからこそ」の力』、『「すみません」の代わりに「ありがとう」』、『「五分遅れます」はNGワード』、『勝って敗者を称えよ』などはなるほどナットク!
( ..)φメモメモ