- 作者: ベアード T.スポールディング,仲里誠吉
- 出版社/メーカー: 霞ケ関書房
- 発売日: 1969/09
- メディア: 単行本
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SAトレーナーブログ 小野塚:視線を感じる…!?
http://blog.livedoor.jp/samaster/archives/51728401.html
さて、今年ナンバーワンの本に出会いました。あの船井幸雄さんの愛読書ということで以前からウワサは聞いていたけど、古い本なのでなかなか見つからず、横浜市立図書館で探し当てました。
あまりに常識はずれの内容なので、まだ読んでいない人には信じられないかもしれない。しかし40年以上前の著作ということ、そして学者が書き残したものということからすると真実なのだろう、と私は信じる。(゜o゜)
一言でいうと、採鉱の専門家である著者が他の十人のそれぞれの分野における学者、専門家たちとともに、支那、インド、チベット、蒙古、ペルシャ、メキシコ等の各地を調査した時に、インドおよびチベットで出会った大師方の教えの内容を紹介したもの。結論からいうと、こういうこと。
1 人間の本質は宇宙の本質と同じである。
2 故に人間には無限の能力がひそんでいる。
3 この悟りと行によって。人はこの本来の無限の能力を開くことができる。
4 この能力が出た程度に応じて自然の中にひそんでいる神秘的な力を発動することができる。
5 それによって人は超自然的現象、いわゆる「奇蹟」を起こすことができる。人は真に自分自身と宇宙との主になることができる。
文章のひとつひとつ、それぞれがビックリ!なんだけど、エッセンスを紹介しよう。
・大師方は思念伝達(テレパシー、電気や無線よりはるかに微妙な或る力)によって、瞬間的に相互の通信ができる。
・大師方は、全く子供のように純真であった。愛の守護力をよく知っており生きとし生けるものすべてに愛され親しまれる処まで愛を開発するのである。毎年、何千人という人が毒蛇や猛獣のために生命を落とすが、大師方は内なる愛の力を発揮するから害をうけることがない。時には未開のジャングルに住み、時には猛獣の惨害より村を守るために、自ら進んで、村の入口に身を横たえることもある。時には、水の上を歩き、火の中をぐぐり、肉体の姿のまま往来し、その他何か超自然力の所有者にしかできないと思われる所謂奇蹟の数々を行う。
・大師方は、食料、衣料、金銭を始め日常の生活必需品を直接『普遍なるもの』から得ておられるのである。また、今日まで死も克服してきており現存の大師方の多くが五百歳を超えていて、戸籍もまたそれをはっきりと証明している。
・約一千年も生き続けている人が一人いる。自分の体を完成し、何処へでも望むがままに体を現わすことが出来るが、今尚35歳くらいの人間の身軽さと若さを保っている。エミール師の母君の如きは七百歳を超えていて、そのうち六百年は肉体のまま地上で生きてきたことが分かった時には只々不思議でしかなかった。彼等の年齢などもすべて戸籍で証明する機会が十分あった。この土地の戸籍も又私たちの戸籍同様、間違いや矛盾の記載など一つもなかったのである。
・大師方は世界の要地に散在しておられるが、主なる大師方はヒマラヤに常住しておられる。人界を遙かに超絶したところである。その理由は、人界の中や人界に近いところに居られると、珍しい物好きな人々、魂のまだ熟していない弟子入り希望者達が押しかけて、お仕事が邪魔されるだけではなく、彼らが人界から発する不浄の雰囲気によって、大師方の極めて霊妙な聖業が妨げられるからである(他にも特殊な理由があるが、ここでは触れない)もろもろの悩める衆生を救うために人界に下生して、もろもろの教えを与えて教祖と称される人々は、自部はこれらの大師のある階位にある弟子たちなのである。(釈迦、イエス・キリストは特別の任務を持った例外である)
【大師方の発言集】
・「もっと多く受けるためには受けたものを出して与えなければなりません。受けたものを与えもしないで取り込んだままでいるならば、その結果は淀みであります」
・「くれぐれも断わっておきますが、わたしはあなた方の誰にも出来ること以外のことは決してやっていないのですよ。あなた方だけではない、この世、いやこの宇宙に、今生まれてあり、又生まれたことのある子らには、すべて今晩のようなことをなし遂げる力があるのです。このことは皆さんはハッキリと把握してほしい。皆さんは神の分けみ霊であって、決して肉我ではないのである。私たちが皆さんにお願いすることは、心を解放しておくということです。」
・「一番古い菩提樹の葉や梢の芽を見給え。何という若々しさであることか。この巨木となる前の種子だった時と同じ若さではないか。菩提樹は常に永遠の象徴であり、外部からの事故以外の原因で枯死することはない。神聖なる人体もまた同様である。人間の場合も、事故でない限り死や老衰という如き自然律はあり得ない。だから死という事故は避けられるものである」
・「皆人間の意識の中にあるんです。人間は自分自身で考える通りの有限でもあれば無限でもあり、束縛の身でもあれば自由の身でもあります。すべての思い(想念であれ言葉であれ)は、種子となり、それが発せられ、魂に植えつけられ(心の中に把持せられ)て観念となり、後に具体的な形となって現われ出て来る。完全なる想念は完全をもたらし、不完全なる想念は不完全をもたらします」
その他、「肉体の自由自在なる出現・消滅」「死の克服・分身による奉仕」「無限供給、その実例と原理」「水上歩行」「神癒の廟」「雪男よりの救出」…などは、特に素晴らしい。人間の潜在能力ってスゴイなあ!至るところに「愛」が溢れている。何度も何度も読み返したい本。間違いなく今年ナンバーワンです。全五巻あります。全巻読破しよう。絶対おススメ!(^<^)