MIND ASSASSIN 1 (集英社文庫(コミック版))
- 作者: かずはじめ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: 文庫
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さて、もし「過去の記憶を消すことができたら?」何を消したい?私はね、あのことや、あれも消したいかな、あっそうそうあの恥ずかしいことも…でもそんな記憶も自分の歴史の一部だからね。恥ずかしい思い出もいやな記憶もそのままでいいかな。(^v^)
さて、この本はウチ(SA)の美人スタッフから紹介された全5巻の漫画です。しかしっ!あなどるなかれ!深いメッセージが込められているのだ!
タイトルの「マインド・アサシン」とは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって生み出された超能力者であり暗殺者の通称である。頭部に触れるだけで相手の記憶と精神を破壊する能力を持つ。そのまま放置すると死亡するため、その能力を知らない者には「外傷を与えずに相手を殺した」としか見えない。普段はその能力を制御するため、両耳にピアスを付けている。また、力を加減すれば記憶や精神の一部だけを破壊することも可能である。破壊された記憶や精神は、何らかの外的要因によって修復することがある。そして主人公・奥森かずいは医師でありながら。そのマインド・アサシンの血を引くドイツ人の祖父を持つクオーターなのだ。
そして精神や記憶に悩んだ人が、かずいの周りに現われるのだが…。記憶を消す特殊能力をもつ主人公の悲劇とは?興味ある人は読んでもらうとして、ところどころにある名言を紹介しよう。(^u^)
・人間はだれでも苦い思い出があります。忘れたくても忘れられずずっとその思いをかかえて明日を生きるための力まで失ってしまうこともあるんです。現実から逃れるための記憶は壊しません。生きるために記憶を壊したい人だけに治療しています。
・ボクが精神と記憶を壊せますということなんです。その人の為にならない精神や記憶を壊すんですよ。
人間というのは一見 強いようでもその精神は とても繊細なんです。一端キズつくと自分の力では立ち直れないこともあります、キズついた記憶に縛られ幸せになれないどころか 生きる力まで 失ってしまった人たち…そういう記憶を消すんです。その人が生きてまた幸せを見つけられるように…。
・こんな話知ってるかい?人間は絶対人のために泣けないんだ。もし愛する人が死んでもその人を失った自分がかわいそうで泣くんだって。
・こんな力使わなくたって 困難を乗り越えられる方法はいくらでもある 何の力も持たない人間だって幸せになれる力があるんだ。
・あなたは死んだとしても自分の犯した罪を忘れる事はできないでしょう。ボクにできる唯一の事は あなたの罪の記憶とともに精神を壊すことです。…それでもボクは…あなたが好きでした…。
フィクションなんだけど、まるで本当にあったかのようなリアルさ。とても深いお話しです。おススメ!さて、あなたの消したい記憶は?(^O^)/
MIND ASSASSIN Page
http://www.venus.dti.ne.jp/~wisedog/mindassassin.html