- 作者: 伊集院光
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 単行本
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・【あそこが痒いの話】
〜二年くらい前だろうか、おちんちんが急に痒くなって困ったことがある。とりあえず、痒み止めが欲しくて、薬局に入店することを決意。いつもはかぶったことのがないメジャーリーグの野球帽を更に深くかぶりなおし、いざ!
しかし一番の難関がレジでの尋ね方だ。「おちんちんが…」とはいい出しにくい。「股間のエッフェル塔が…」と、小粋なパリジャン風の言い回しも浮かんだが、結局、「股間が…痒い…んで、すけど…」としどろもどろでつぶやうと、おばちゃんは眉一つ動かさず、「これでしたら普通の痒み止めと違って赤ちゃんのお肌でも大丈夫ですから」と付け加えた。おばちゃんが神様に見えた。「おばちゃん大先生!あなたは、次にこの手の薬を買うときは『赤ちゃんでも大丈夫な(デリケートゾーン)痒み止めを下さい』と言えば良いのですよ、ということをこのシャイネスボーイに教えくださっているのですね」
・【お小遣いの話】
〜子供のお小遣い契約は家庭によってまちまちだと思う。僕の時代の小学校高学年にして月3000円のメジャー級の高給取りだった中島君と、月1000円の僕。当時母親との契約交渉の際には何度もこの中島君の例を出し、ストも辞さない構えでベースアップを要求したものだ。
・【嫌いな食べ物の話】
〜ご想像の通り、僕には嫌いな食べ物という概念がない。世の中に存在する食べ物うちの50%が『大好きな食べ物』で30%が『好きな食べ物』、後は10%が『やや好きな食べ物』で5%『超好きな食べ物』。、4%『普通』ときて1%が『そんなに好んで食べない物』となっている。
・【ピロリ菌の話】
〜ピロリ菌という言葉を聞いて「このやろう、『ピロリ』なんてかわいらしい名前しやがって、とんでもないやつだな!」というのが僕の「ピロリ菌」に対する第一印象だった。今でも「ピロリ菌」の怖さを世間に訴えるためには、「ギロバッッグウイルス」くらいの迫力ある名前をつけなくていけないと思っている。
・【豆知識の話】
〜「宝くじを1枚買って1等が当たる確率よりも、1番離れたところまで宝くじを買いに行く途中に自動車事故に遭う確率のほうが高い」というのを聞いた。
・【無神論の話】
〜中略〜あまりにしんみりした話なので、これで終わってしまうのも気が引けるから、僕が考えたオナラブーブー音頭の歌詞を書いておくので皆さんオリジナルの節で口ずさんで下さい。
♪プップップーのブブブブブー、陽気にオナラをこきながら宇宙の果てまで飛びたいな、衛星軌道に身を任せ地球を見ながらププッピドゥー、けれでお芋を忘れるな帰りにパクパクブブブのブー♪
・【免許証の話】
〜中型二輪の免許を取得して一年後、国のほうから警察を通じて「あなたは後にこの国を背負うことになるほどの人物だから、二輪の運転で怪我でもされたら国家的損失になるので、免許を返還していただけまいか?」という打診があり、それに応じる形となった。早い話が免許取り消しになってしまった。
…絶対、電車の中では読まないで下さい…吹き出しちゃうから!(^O^)/